モルドバではワインを飲むべし
今日は朝イチでクリコバというところにあるワイナリーへ。昨日メールで、ワイナリー見学・4種類のワインを試飲できるツアーを予約してある。
お値段ひとり410レイ(約2300円)。
昨夜予習のため、スーパーでワインとつまみを購入。
写真はミレスチミーチというワイナリーのお酒で、なんと赤の発泡ワイン。
スッキリとした甘さで、一本しか買わなかったことを後悔するほどぐいぐい飲める。
お値段53レイ(約300円)!!
日本でも買えるのかネットで調べたところ、ある日本語サイトでは同じものが6000円で売られていたのを発見して激しく憤る。
6000円で売って、いったいいくらが生産者のもとに入るのか?
驚きのクリコバワイナリー
バスに揺られること40分、バスを降りてうろうろ迷っていたら優しいおばあちゃんがわざわざ先に立って案内してくれて、ようやくワイナリーに到着した。今日も安定の曇天。
なんとクリコバワイナリーは地下に120キロも広がっている巨大ワイナリー。なのでこの赤いカートに乗って中に入っていく…。
ガイドさんはまるで妖精のようなモルドバ美女。前に出発したグループよりうちのガイドさんが美人だぜ!イェーイ!と謎のテンションになる私たち。
そして中に入ると、ひんやりと寒く、まるで迷路のように道が四方に広がっている。
ときどきカートを降りて英語で説明を受けるのだが、もしこんなところに置き去りにされたら自力では絶対に出られない自信がある。
と思ったら、過去に実際にここに一晩置き去りにされてしまった宇宙飛行士がいるらしい。
どこまで行っても樽、樽、樽!
この何千?何万?というボトル、中にたまったおりを撹拌させるため、数人のおばちゃんがすべて一本ずつ手作業で、ボトルを一定の角度に回転させているのだと妖精さんが説明してくれた。(私のリスニングが正しければ)
気の遠くなる話だ。
プーチンのキープボトル。勝手に飲んだら怒るだろうな~プーチン。
おエライさんをお招きする部屋。なんだか映画のなかにいるような、非現実的な感じがする。生肉を道端で売っていたのと同じ国だと思うとほんとうに不思議。
地下の地図。見ても全くわかる気がしない。
そして待ちに待った試飲!赤、白、ロゼ、スパークリングの4種類をそれぞれ丁寧な説明を受けながらじっくり味わう。
けっこう気前よくおかわりをついでくれるのがうれしい。
全部おいしかったが、個人的にはスパークリングが断トツでうまい!
モエシャンなんか全然目じゃないくらいにうまい。確実に、思い出に残るお酒のひとつとして舌に記憶された。
試飲をしている間、一緒にツアーに参加していたひとりのアメリカ人に、私たちが次はルーマニアに行くという話をすると、「テルメ」に行くといいと教えてくれた。
どうやら日本でいうところのスパリゾート的なやつらしい。温泉なら望むところだ。よし、そこ行こう。こうやって偶然の出会いで自分の予定が決まることほど楽しいことはない。
実際に行った記事はこちら↑ ↑ ↑
見学の最後に、試飲で一番おいしかったスパークリングを一本とマグネットを購入し、妖精さんに別れを告げた。
本当にすばらしいワイナリーだった。これからはもっとモルドバのワインを探して飲んでいくことにしよう。なんか通っぽいし。
帰りのバスに乗ると、なんと行きに乗ったバスの運転手さんと同じ人だった。私が気づいて「あっ」と思わず言って笑うと、運転手さんははにかんだように少しだけ笑った。
旅行中は、「知らない人」がすぐに「知ってる人」に変わる。
モルドバ旅行のメインイベントが終わったので、ショッピングモールへ行ってみることにした。その名も「モール・ドバ」
ちょうどこの日はバレンタインデーだったので、店内にはかわいい飾りつけがされている。予想以上にきれいでちゃんとしたモールだった。
これが道端で生肉を売っていたのと同じ国とは……
これはアジアの国々などでも感じることだが、近代的な、ブランドショップが入っているようなデパートと、ごちゃごちゃとしてあまり清潔とは言えないような市場などで働いている人たちがどうしても結びつかない。
賃金や物価の感覚が、数日滞在するだけの旅行者の目線からではどうもつかめない。
特にここキシナウではなんだか、町なかは社会主義でモールのなかは資本主義、といった雰囲気で、そのギャップに妙な気持になる。
まぁ、たった3日の滞在でその国をわかろうという方が無理な話だ。
とりあえず、モルドバはこれにて無事終了。3日間気持ちよく晴れることがなかったのは残念だが、来る前よりは確実にモルドバのことを好きになった。べらぼうにワインうまかったし。
もし今度また行く機会があったら絶対に夏に行きたいし、みなさんにも夏に行くことをおすすめしたい。
わたしが飲んだのはたしかクリセッコだったと思われます。
モルドヴァの泡はほんとおすすめ。
コメント
地下に120キロも広がっている巨大ワイナリー…ざっと東京-静岡間ぐらいの長大な横穴で、数人のおばさんたちがワインをひっくり返して回っている。ということなのでしょうか?まさか「縦に130キロ」?
…120キロでしたが。
すべての道の長さを合わせると120キロということなんだと思うんですけどね~おそらく。瓶詰めされたワインが何キロにわたって並んでいるのかはわかりませんが、おばちゃんたちが一本一本向きを変えてるんだとは言ってました!