ウィーンで美術館ざんまい
ブダペストからバスで3時間、あっというまにウィーンに到着です。
お値段3900フォリント(約1560円)で国境越え。安い!
ウィーンといえば芸術の街、くらいのイメージしかなく具体的には何も知らなかったわたしですが、そのイメージ通り、いろいろと刺激を受けた街でした。
わたしが実際に行った場所をいくつか紹介します。
ウィーン美術史美術館
入場料 10ユーロ(約1200円)
ブダペストでも、軽い気持ちで入った美術館が広すぎて疲労困憊しましたが…
やっぱりここも広い!!!
そして鉱物、昆虫、恐竜などなど、、、展示されているものの範囲と点数がとにかくすごい。見応えじゅうぶんです。
中はとにかくひたすら広くてゴージャス。
どれが飛行石かな…。
てんとう虫。展示の仕方も含めて美しいです。
こんな遊び心のある展示ケースも。
飛びだすのが好きみたいですね。
ひたすら続く部屋。そしてめちゃくちゃすいてるので、好きなものを好きなだけ見ることができるという至福。
映画「ナイトミュージアム」の世界ですねほんと。
わたしはなんとか3時間ほどで出ましたが、人によっては一日いても足りないでしょう。しかし3時間でもけっこう疲れます…。
アルベルティーナ美術館
入場料12,9ユーロ(約1550円)
無知なわたしでも名前くらいは聞いたことがある、というレベルの画家の絵がたくさん観られます。
モネ、ピカソ、シャガール、モディリアーニ、マルグリット……。
ヨーロッパの美術館って、写真撮影可能なとこが多いんですね!知りませんでした。
日本のように柵ももうけられていないので、絵にぎりぎりまで近づけるのもうれしいです。
アルベルティーナの入り口への階段。
わたしがこのヨーロッパ旅行で初めて観た、モネの『睡蓮』。
このあと、いろんな国でいろんな『睡蓮』に出会うことになります。
知らない画家の絵でしたが、なんだか不気味で気になる絵。
「シャガールみたいな青い夜」って歌詞を聞いてすぐにわかる人どれくらいいますかね。
シャガールの描く青、初めてナマで観れて感慨深いものがあります。
それから、写真を撮るのを忘れましたが、エゴン・シーレが強烈でした!
恥ずかしながらよく知らない画家でしたが、実物を観ると、どの絵にもぎりぎりの生命力というか、なんとも言えない力強さと不穏さと、不思議な魅力があります。
オーストリアの画家なんですねー。
特に混雑もしておらず、絵画初心者でもじゅうぶんに楽しめるいい美術館でした!
ベルヴェデーレ宮殿 オーストリアギャラリー
入場料20ユーロ(約2400円)
高いっ!
これがまたとにかく広い宮殿です。
なんでこんな写真しかないんでしょう…。遠くに見えるのが宮殿です。
宮殿側から見た景色はこちら。やはり夏の方が庭園はきれいでしょうね…。
美術館は、上宮のほうにあります。
が、なぜかわたし写真を一枚も撮っておりません…。
観るのに必死だったんでしょうか。
ここはヨーロッパ旅行中にいくつか行った美術館のなかでも、特に印象に残っている美術館です。
なんといってもクリムト!!
ここに来るまではたいして興味のある画家というわけではなかったんですが、やっぱり実物の威力ってすごい。
有名なのはこれですよね。『接吻』
たしかにめちゃくちゃきれいでした。
でもわたしが長いことながめていたのは、この『アダムとエヴァ』
実物は、女性の肌が発光しているような白色というかなんというか幻想的な色で、近くから遠くから、いくら観てても飽きません。
さきほど紹介したエゴン・シーレは、このクリムトに弟子入りしていたらしいです。
こんなにも作風が違うのに、おもしろいですね。
ここにもエゴン・シーレの絵はあります。
エゴン・シーレとクリムトを観るためだけにでも訪れるべきところだと思いました。
美術史美術館
ここは、結局行かずにのちのち後悔した美術館です。
ベルギーあたりで、「この人の絵日本で観たことあるなー。この人の絵好きかも」
と気づいたピーテル・ブリューゲルの作品数が世界最大なんですってここ。
ウィーンにいたときはピーテル・ブリューゲルという名前も知らなかったのでスルーしてしまいました…。残念!
ブリューゲルは『バベルの塔』が有名ですが、わたしはこの『ベツレヘムの人口調査』がけっこう好きです。
すべての絵に独特の雰囲気があってなぜだか惹かれます。
フォルクス・オーパー
ウィーンと言えばオペラ!
でもオペラなんて敷居が高いなぁ…と思ったので、
「大衆オペラ」と言われるフォルクス・オーパー歌劇場に行ってみることにしました。
服装もカジュアルでいいみたいなので安心です。
中に入るとこんな感じ。
ネットでチケットを買うのがいまいち不安だったので、劇場まで足をはこんで前日に窓口で買いました。
わたしが観た演目はこちら。『努力しないで出世する方法』
それはわたしも知りたいところです。
席はこの位置で42ユーロ(約5040円)
開演前には9割くらい席はうまっていました。広すぎず狭すぎず、ほどよい大きさの会場です。
セリフはドイツ語なのでちんぷんかんぷんでしたが…ざっくりしたあらすじはなんとな~~~くわかったような気になりました。
風邪気味で少し咳こんでいたら、隣のおじいちゃんが無言でスッとのど飴をくれました。
ありがとじーちゃん…。
最後に、
バゲットの中に巨大ソーセージがぶっ刺さっているホットドッグ!
芸術の街の雑なホットドッグに驚いたのでした。
https://komadakoma.com/entry/2017/07/20/130256
コメント
ジッタリンジン、同郷です。何でああいうジメっとした盆地からカラッとした大陸的な音楽を生み出し続けることができるのか、私はずっと不思議です。ちなみにブリューゲルをめぐっては「怖い絵」という身もフタもないタイトルの本に書かれていた怖いエピソードが、印象的でした。
そうなんですねー!いいとこですねぇ~。
奈良にはもう一度行きたいバーがあります!
ブリューゲルのセンス、なんとも言えないですよね。