「屋根のない美術館」は本当だった!ブリュージュ
Google先生でブリュージュと検索すると「ブルッヘ」と出たんですが……
ブルッヘ……ブルッヘ……
響き的にはブリュージュの方がきれいじゃないですか⁉
てことでここでは先生に逆らってブリュージュでいこうと思います。
屋根のない美術館て……キャッチフレーズかっこ良過ぎじゃね?と思いましたが、行ってみたらほんとにどこを歩いても絵になる町でテンションあがりました。
さすが、この地区一帯が世界遺産に指定されているだけあります。
わたしが行ったのは土曜日だったんですが、なんと週末は鉄道が半額になるらしくてラッキー!
ブリュッセルから小一時間、往復15.6ユーロ(約1880円)
ありがてぇ。
ブリュージュの絵になる景色たち
駅から歩いていくとすぐに運河!
ブリュージュは運河の街なので、方向音痴のわたしでも大丈夫。
運河をたどっていけば迷うこともありません。
水辺を歩くってだけでなんでこんなに楽しくなるんですかね?なりませんか?
駅から5分ですでにわくわくしてきました。
こちらも世界遺産のべギン会修道院
調べてみると、修道院と訳されているものの実際は修道院とはちょっと違ったみたいです。
女性は結婚か修道女の二択しか人生の選択肢がなかった時代において、そのふたつ以外の道を求める女性が集まってできたのがベギン会だそうです。
いつの時代も生きづらさを感じている人はいるもんですよねやっぱり。
石畳に馬の蹄の音が響いて、気分は一気に中世へ!
くそう、うしろから車が来なければ…。
アントウェルペン以上に、ぶらぶら歩いているだけで楽しい!
建物のデザインを観ているだけでも飽きません。
マルクト広場。かわいすぎでしょこれ。
この建物のデザインってオランダのアムステルダムでも観ましたが、ベルギーの方が圧倒的にきれいだしかわいいです。
建物と建物のあいだがぴたっとくっついてますが…どうなってるんでしょうこれ。
マルクト広場のすぐそばにある鐘楼。
上まで登れるらしいですが、めんどうなのでやめました…。
不思議な集団とすれ違いました。イベントでもやるのかな⁇と思っていたら…
大きな音楽が町中に流れ、パレードが始まりました!
なんのお祭りかわかりませんが、お祭りに偶然出くわすってうれしい!
ポケモンはここでも人気みたいです。
かと思えばツタンカーメン。なんでもありですね
運河クルーズで違った視点から街を見てみる
歩いてるだけでも楽しい街ですが、運河をめぐってボートからの視点も楽しみたい!!と思ったので乗ってみました。
ボート乗り場は街のあちこちにあるので、好きなところから乗れます。
チケットは窓口で直接購入。
わたしが乗ったところは、マルクト広場から近い乗り場、乗船時間30分ほどで
7ユーロ(約840円)でした。
3月で肌寒い時期でしたが、それでもちょっと行列ができていたので、夏はすごいんでしょうねきっと。
ボートはけっこうぎゅうぎゅう。
こうして見ると、窓がけっこう水面に近いところにあるんですね。あんまり雨は降らないんでしょうか。
視点が低くなるだけで、街の景色が違って見えておもしろいです
ドゥハルヴマーン醸造所見学
ブリュージュで唯一の醸造所、『ドゥハルヴマーン醸造所』
先に紹介したベギン修道院の近くにあります。なんと、500年もの歴史があるんだとか。
あっ!写真中央下のカラフルな小人みたいなやつ。
さっきすれ違った仮装集団は、この醸造所のキャラクターのコスプレをしてたんですね。
入口を入って右手の建物が、売店と醸造所見学の受付、左手の建物が、レストラン、醸造所見学は右手奥の建物となっています。
見学料は、ビール一杯つきで9ユーロ(約1080円)
英語とフランス語の2コースあるようです。
一番最初のステンレス釜がある場所はガラス張りになっているので、レストランからも見ることができます。
そこを過ぎると、あとは昔のビール造りの様子などが見られておもしろいです。
ガイドさんも冗談を交えながら楽しく解説してくれます。
海外行くと、こういうのいいなーって思います。
お客さんも自由にガイドさんに話しかけて冗談を言ったり。
日本はガイドさんもお客さんもおおむね真面目すぎ。
醸造タンク。
見学中に急な階段を何度か上ったり下りたりするので、歩きやすい靴のほうがいいかもしれません。
昔使われていた、ビールケースを運ぶレーン。
工場の屋上からの眺め。今日はあらゆる視点からこの街を眺めています。どこから見ても美しい街!
ここでガイドさんが説明してくれたんですが、なんとこの醸造所から郊外の瓶詰工場まで、ビールを運ぶパイプラインが地下を走っているんだとか!
どのあたりなのかを指さして教えてくれます。
え⁉地下をビールが流れてる⁉聞き間違いじゃないですよね⁉
どういうことかというと…
ブリュージュの道はただでさえ石畳でボコボコの狭い道。
さらに交通量が増えた現代では、大量のビールを運搬するのが困難になってきたので、それなら地下にパイプラインを作っちゃおう!
ってことらしいです。スゴイ。
この街に流れているのは運河だけじゃなかったんですね…。
見学が終わると、併設されているレストランでビールを一杯いただけます。
カウンター横の青い機械は、昔使われていたビールを瓶詰する機械。
『brugse zot』色のとおり、スッキリして飲みやすいビール。
でも正直ちょっとインパクトには欠けるかな?ごちそうさまでした。
新しいビールの世界
もう1ビール2ビールくらいしようと、ぶらぶらとあてもなくさまよっていると、路地の奥にひっそりとあるビール屋さんを発見。小さいお店なのになんとなく入りやすそうだったので入ってみました。
商品はビールのみのシンプルなお店です。
店員さんはこのお兄さんひとり。
小さなカウンターは4席ほど。
そしてわたしの右手側にある唯一のテーブル席には、アメリカ人と思われる男性が5人座って、それでもういっぱいになるような小さなお店です。
アメリカ人たちは1本のビールをチューリップグラスに入れて5人でわけて試飲、ということを何度も繰り返している様子。
いいなぁ…。大人数いるといろいろ飲めて…。
と思っていたら、なんとわたしもご相伴にあずかりました。やったー!さんきゅう!!
このグラスに常温の黒ビール、っていう飲み方は初めてです。
お味の方はというと……
コーヒーだ!!!
味も香りもコクのあるコーヒーのようで、びっくりです。
濃厚かつまろやか。
今でも思い出せるくらい強烈な印象を残すビール。
これは確かに冷やすよりも常温で飲んだ方が断然おいしいでしょう。
あまりにおいしかったので、自分用とおみやげ用に2本買いましたが、
これがなんと1本16ユーロ(約1920円)もした記憶が…。
330mlのビールがですよ。
ヒー。
バーボン樽で熟成されたビールみたいです。
そしてこれ、ベルギーじゃなくてオランダのビールでした!
ビールの世界は奥が深い……。
と改めて感じさせられたビールでした。
結論!
ベルギーに来たらブリュージュは必ず行くべし!
ビール飲めない人にはチョコレートがあります!
以上です!
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