鳥取に帰省したので、ラーメンを食べてきました。
牛骨ラーメンです。
鳥取がご当地ラーメンとして牛骨ラーメンを推すようになったのはここ10年くらいのことらしく、それまでは自分たちが普段食べているラーメンが他と違うなんて気づきもしなかった鳥取県民。
わたしもそうでした。
「ラーメン=牛骨ラーメン」だったので、東京に出てきて初めてラーメンを食べたときは、「これ、『ラーメン』じゃない!」と驚いたもんです…。
牛骨ラーメンは他ではあまり食べられるお店がないので、帰省したときはなるべく食べるようにいています。
てことで今回も行ってきました。
牛骨ラーメンの歴史
例によってWikipedia先生によると、牛骨ラーメンの歴史については、
- 現在米子市にある満州味(ますみ)というお店が、満州料理をヒントにして戦後に作られた料理がルーツか。
- 最初は牛骨と豚骨の合わせ出汁だったが、伝播する過程で豚骨が脱落し、当時ほぼ無料で手に入った牛骨のみのラーメンになっていったのでは?
- 牛馬畜産の街道沿いに発展した。
- 古来より大陸との往来があったことも原因か。
- 蘭州牛肉麺と関連があるのでは。
香味徳(かみとく)赤崎店
由良(ゆら)店には何度も行ってますが、ここ赤崎店は初めて。弟がこっちのお店をおすすめしてたので来てみました。
https://tabelog.com/tottori/A3103/A310302/31000379/ 香味徳 赤崎店
国道9号線沿いにあります。中はテーブル席と座敷席があって、かなり広め。地元の人たちで賑わってます。
この、外から見て右下の飛び出た部分が喫茶スペースのようになっていて、なんか不思議な作りです。
看板にもあるとおり、ラーメン屋というより、お食事処ですね。
安い!ラーメンの値段はこうあってほしいもんです。
ビールが高いなぁ。定食もなかなかの値段なので、ボリュームがすごそう。今度食べてみよう。
牛骨ラーメン並550円
う~ん、このちょっとダメな感じの見た目!(褒めてます)
これですよこれ。
立ちのぼる牛骨独特の香りを思いっきり吸い込んでから、まずはスープをごくり。
うめぇ。
牛骨の出汁がたっぷり出ていて油もけっこう浮いてるんですが、なぜかさっぱり。
牛骨特有の甘みを生かすためか味付け自体も薄めになっているので、ごくごくいけます。
そしてこのスープには中太のちぢれ麺。
この麺がまたいい味出してます。
チャーシューもやわらかくて薄めの味付け。
味の薄さも小ささもちょうどいい。
同じものを食べた神奈川県出身の彼の感想は、
「味は違うけど、位置的には喜多方ラーメンぽい」とのこと。
あっさりしていて、いい意味で特別でもなんでもない、日常のなかにあるラーメンって感じ。だそうです。
確かに。
このラーメンを観光客に、絶対食べた方がいいものとして強くすすめはしないけれど、でもわたしは鳥取に帰ると食べたくなるもの。
けして星五つではなくて、なんなら星三つくらいなんだけども、むしろそれがこのラーメンの素晴らしさというか。
言うなればそれは「三界の五」
「星三つ」界のなかで燦然と輝いているのが、この牛骨ラーメンなんじゃないかと思うわけです。おわかりいただけるでしょうか。
「三界の五」
中国の故事でありそう。
きっと誰しも、「三界の五」的な食べ物をひとつは持っているはず。
そしてここ『香味徳』はなんと、銀座とハワイ(!)にも出店されているようで、びっくりです。この店とハワイが全く結びつきません。
というか、こんな低価格のラーメンを売っていて銀座やハワイに出店できるほどの儲けがあることも驚きです。(失礼)
「三界の五」が世界へ……。
応援してます!
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13112492/ 香味徳 銀座店
https://tabelog.com/hawaii/A6001/A600101/60000842/ 香味徳 ハワイ
いのよし 倉吉店
倉吉市にあるお店です。倉吉駅から800m。歩けない距離ではないですかね。
ネットで見たところ、人気店のひとつのようなので来てみました。初入店です。
https://tabelog.com/tottori/A3102/A310201/31000359/dtlmap/ いのよし
お盆の真っただ中のお昼に行ったので、行列ができてました。店内はかなり広くて、田舎のお店らしくぜいたくなスペースの使い方してます。
ラーメン500円 安い!断り書きがありませんが、出汁はもちろん牛骨です。
しょうゆラーメンにトッピングはワカメで注文しました。
彼氏はからあげセットを注文。
運転があるのでビールは我慢。
見た目は『香味徳』よりもちゃんとしてます。
スープはけっこう味しっかりめ。麺はちょい固め。
全体的に輪郭のはっきりしたラーメンだと思いました。
個人的な好みを言うと、おいしいんですがちょっと味がしっかりしすぎてるので、食べ始めはいいんですが後半ちょっと口のなかがしょっぱくなってくるかなーと思いました。
からあげセットのからあげは、ちょっと竜田揚げっぽい感じでおいしかったです!
そしてこの日はすごく混んでいて忙しそうだったにもかかわらず、店員さんの接客がとても丁寧で感じがよかったです。
香味徳 銀座店
銀座店の方にも行ってみました。
牛骨ラーメンと明太子ごはんのセットで700円。安い。
しかもテーブルには自家製らしきキムチが置いてあり、無料で食べ放題!
途中からラーメンに入れて味を変えることもできます。
ラーメン自体は、鳥取の香味徳とはちょっと違って、脂っこさが少ないように思いました。
さっぱりしているのはいいんですが、そのぶん脂の甘さも個人的には足りないかな…。
鳥取から東京に出てくるのにちょっとおしゃれしたような、若干よそ行きな味がしました。
わたしはやっぱり鳥取の香味徳のほうが好きかな!
銀座店のもおいしかったけどね。
まとめ
個人的な好みを言えば、鳥取の『香味徳』のラーメンが茫洋とした味で(褒めてます)、これぞわたしの思い出の牛骨ラーメン!でした。
銀座店のはちょっと牛骨臭がたりなかったかも…。
しっかりした味付けが好きな方は『いのよし』がいいと思います。
いずれにせよ、わたしにとっての「ラーメン」とは、牛骨ラーメンをおいて他にない、ということを再確認しました。
刷り込みっておそろしい。
帰省するのは多くても一年に二回ですが、スキを見ていろんなお店の牛骨ラーメンを食べて、レビューを書いていこうと思います!
牛骨ラーメンラブ!
たまに無性に食べたくなります。
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