㉗スコットランドで、電車と徒歩だけで行けるウイスキー蒸留所3つ(2017/3/26・27)

ヨーロッパ60日間旅行記
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電車で行ける蒸留所を探す

ウイスキーの蒸留所はだいたい山奥というか、交通の便があまりよくないところにあるので、見学に行かれる方は車かバスツアーがほとんどだと思います。

でもわたしは今やペーパードライバーなので、海外で運転するのはこわい。

ていうか運転したら飲めない。

そしてツアーは4月~10月だけのものだったり(わたしが行ったのは3月)、やっているツアーもいまいちピンとこない…

かと言って貧乏旅行なのでタクシーでまわるってのもうーん……

と悩んだ末、電車で行ける蒸留所を探して行ってみることにしました。

宿はアバディーンにとり、そこからの日帰りという形で2日間で3つの蒸留所に行ったので、紹介していきます。

ストラスアイラ蒸留所

アバディーンから電車で片道1時間、キース(Keith)駅で降ります。

料金は往復18.80ポンド(約2630円)

イギリスでは時間帯によって同じ乗車区間でも料金が変わるのでご注意を。

車窓から見えるのは、ひたすらのどかな田園風景で落ち着きます。

電車の本数があまりないのと、チケットは往復で買った方が安くなるので、あらかじめ時間を調べて往復チケットを買いました。

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そして到着したのは無人駅。

駅前にはなーんにもありません。

空が広い。

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蒸留所へ向かう途中にあった大きなお屋敷の犬が、めちゃめちゃかまわれたがりでかわいすぎる……。

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犬ともっと遊びたかったですが、坂道をのぼっていくこと、5分。

あっというまにつきました。

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快晴でよかったー。なんとも絵になる、ストラスアイラ蒸留所です。

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ちょっと早くついてしまったので、目の前の公園で時間つぶし。ひたすらのどか…。

まわりは静かな住宅街で、ストラスアイラ蒸留所以外には特に見るものもありません。

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通常の見学コースだと7.5ポンド(約1050円)

冬の時期は見学はやってないみたいですね。

ツアーの時間は決まっておらず、何人か人が集まれば手のあいたスタッフさんが案内してくれるようです。

わたしはフランス人一家と一緒に、計5名でまわりました。

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ガイドさんはなんと、バンコク出身だという明るい女性でした。

ストラスアイラはシーバスリーガルの原酒なので、とても大きな蒸留所を想像していたんですが、思っていたよりこじんまりしているように感じました。

ポットスチル(ウイスキーを蒸留するためのもの)もこんなに間近で見れたのでびっくりです!

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見学が終わると、4種類のウイスキーを試飲することができます。

ガイドさんの説明を聞きながら、みんなでワイワイ感想を言い合いながら飲むので楽しかったです。

左から、ストラスアイラ12年、グレーンウイスキー12年、シーバスリーガルエクストラ(ストラスアイラ蒸留所限定)、シーバスリーガル18年。

限定ものもよかったですが、やっぱりストラスアイラ12年とシーバスリーガル18年がおいしかったですね。

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ビジターセンターの一角にあるコーナー。

この蒸留所でしか飲めないものなど、いろいろと試飲がさせてもらえます。

メニューも置いてあって、おそらくこれは有料だと思うのですが…

わたしはなぜか無料でいただいてしまいました。

3月で人が少なかったから???

ここはソファがあってリビングのようなスペースになっていて、他の見学客やガイドさんともゆっくり話せてとてもいいスペースでした。

ガイドさんに、他にも電車で行ける蒸留所でおすすめはないか聞いてみると、2か所教えてくれたので、翌日はそちらに行ってみることに。

スタッフの方はみんなフレンドリーで親切な方たちばかりで、とても気持ちのいい蒸留所だったので、ますますストラスアイラが好きになりました。

試飲を追加したことと、他のお客さんやスタッフともゆっくり話していたので、

トータルで2時間以上をここで過ごしました。

毎日飲める味。

ベンロマック蒸留所

二日目は、

アバディーン→ベンロマック蒸留所(フォレス)→グレンマレイ蒸留所(エルギン)→アバディーン

というスケジュール。

チケットの値段はトータルで30.8ポンド(約4300円)

これもまた電車の本数が少ないので、あらかじめ時間を調べて乗る電車を決めておいた方がいいです。

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フォレス(Forres)駅から徒歩10分~15分ってとこでしょうか。

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ストラスアイラとはまた全く違ったおもむきの建物です。

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この日はわたしが一番乗りで他にお客さんがおらず、なんとマンツーマンで案内してもらうことに。

見学料は6ポンド(約840円)

今回のガイドさんは、とても優しい雰囲気のおじさんでした。

そしてマンツーマンでの案内のせいで…かどうかわかりませんが、なぜか蒸留所内での写真が見当たりません…。

英語で会話するのに必死だったんでしょうか。

わたしの出川イングリッシュが功を奏したのか、おじさんがやけにわたしの言うことにウケてくれるので、つい調子に乗ってしゃべりすぎてしまったのが敗因です。

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見学が終わると、なんだかおじさんのお宅におじゃましたような雰囲気のビジターセンター?で試飲。

左から、ベンロマックオーガニック、ベンロマック10年、ベンロマックピートスモーク2007。

普段はあまり飲むことのないベンロマックですが、どれも優しい味わいでおいしい!

そしてさらに、

ここから車で2、30分行ったところに海の見えるカフェがあって、そこがすごくオススメだから、仕事がなければ送っていってあげるのに……。

とまで言ってくれたおじさんになごみました。

大きな蒸留所なのに、どこか家庭的な感じがしてとてもよかったです。

見学から試飲まで、1時間半ほどで終わりました。

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次の電車まで時間があるので街をぶらぶら。

のどかで落ち着いた雰囲気の街で、公園がとてもきれいだったので、パン屋さんでサンドイッチを買ってここでランチ。

にしてもほんと晴れてよかったです。

ベンロマックのおじさんも、昨日と今日と、こんなにいい天気が続くなんて君はラッキーだね!と言っていたので、やっぱりスコットランドは曇天や雨が多いんでしょうかね。

まさにわたしがいただいたのと同じセットが売ってます。

グレンマレイ蒸留所

フォレスからエルギンへ。

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駅からは歩いて25分ほど。途中は坂が多いのでちょっと疲れます。

閑静な高級住宅街って雰囲気でした。

しかしほんと晴れててよかった。

雨の中この道のりを歩くのはなかなかきついものがあります。

ガイドさんは、英語、ドイツ語、フランス語が話せるというかわいいおねえさんでした。

見学料は5ポンド(700円)

見学は、ドイツ人一家とわたしの計6人です。

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わたしが行ったなかでは、ここのガイドさんが一番丁寧な説明だったと感じました。

これは、最初に蒸留してできた液体を入れるタンク。

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ポットスチルには、ここまでしか近寄らせてもらえませんでした。

蒸留所によって見せ方はほんといろいろですね。

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麦汁をとったあとの麦芽のかすは、こうして運ばれて家畜のえさになるんだとか。

うまいことできてます。

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樽もひとつひとつ栓を開けて、香りをかがせてくれます。

ひとつひとつの説明と、こちらの質問に対する受け答えがとても丁寧なので、

3つの蒸留所のなかでは一番長いツアーになりました。

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どこまでも続く樽の貯蔵庫。

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ちょっと見えづらいですが、2016年に洪水が起き、四角いパネルが貼ってあるところまで水位があがったそうです。

いくつもの樽がぷかぷか浮いていた、と笑って話してくれましたが、それはすごい光景ですね…。

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ようやく試飲。

4種類くらい飲んだと思うんですが、帰りの電車の時間がせまっていて、落ち着いて写真が撮れませんでした…。

グレンマレイは初めて飲みますが……

これはちょっと個人的には苦手なタイプ!

スパイシーというか、かなり口の中に刺激を感じます。

味もとがっていて、ストレートで飲むにはちょっと…という感じでした。

ハイボールならいいかも。

味はあまり好みではなかったものの、ガイドさんの案内がとても丁寧で、この3つの蒸留所のなかではおみやげ物も一番充実していました。

見学するにはとてもいい蒸留所だと思います。

これは好みが別れるお酒だと思います。

ツアーじゃなくても車がなくてもなんとかなる

場所を選ばなければ、ツアーじゃなくても車がなくてもどうにか蒸留所に行けるもんですね。

どの蒸留所の人たちもとても親切で感じがよくて、気持ちのいい人たちばかりだったので本当に行ってよかったです。

もしまたスコットランドに行くことがあればアイラ島に行ってみたいですが、そうなるとさすがにツアーか車じゃないとだめでしょうけどね…

バー漫画と言えばやっぱり『BAR レモン・ハート』

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