ビートルズを生んだTHE CAVERN CLUB
「キャバーン」とは「洞窟」のことで、その名の通りまるで洞窟のような造りのジャズクラブがマシューストリートにできたのが1957年。
そして「ビートルズ」がキャバーンクラブで初めて演奏したのが1961年の1月。
そのころにはもうキャバーン・クラブはジャズクラブではなく、リバプールにおけるロックン・ロールの中心地となっていた。
同年11月、キャバーンクラブでの彼らの演奏を見たブライアン・エプスタインが感銘を受け、彼らのマネージャーを引き受けることに。
「ビートルズ」の最初のレコーディング契約を取りつけた人物である。
……てなことを知ったのは、わたしがここに行ったあとのことで。
とにかく、「ビートルズ」という世界的バンドの出発点となったお店である、ということだけ友人に聞いたので行ってみました。
朝昼晩、いつでも音楽と酒が楽しめるお店
キャバーン・クラブはマシュー・ストリートにあります。
こちらはキャバーン・クラブの向かいにあるキャバーン・パブと、壁によりかかるジョン・レノン像があるので、場所はとってもわかりやすいです。
キャバーン・クラブの入り口はこんな感じ。
えっ?まだ降りるの?
ってちょっと思うくらい地下です。
観光客でしょうか、平日のお昼でもけっこうにぎわっていました。
曜日や時間によって入場料が無料の場合とそうでない場合があるので、気になる人は念のためホームページをチェックしてから行きましょう。
お店の営業時間は午前10時~深夜2時まで。
入場料無料で行けるのは、
- 月~水の終日
- 木曜日の午前10時ー午後7時まで
- 金・土・日曜日の午前10時ー午後12時まで
そのほかの時間帯は前売り・当日で4~6ポンドの入場料となってます。
ステージは一番奥にあって、これは一番うしろからのながめ。
座れなくて立ち飲みしてる人も多いです。
ほんとに洞窟ですね。
壁には、ビートルズだけじゃなく、今までここで演奏した大物たちのサインやらギターやらが展示してありました。
バックトゥーザフューチャーを思い出します。
バーカウンターの横にはバッジやTシャツ、ギターのピックなど、おみやげもいろいろ。
ビールはキャッシュオンで。
リバプールペールエール、おいしかったです!
人気らしく、とちゅうで売り切れてました。
わたしは雨宿り含め、2日間で3回ほどここに行きました。
いろんなバンドやらソロの人やら出てきますが、演奏のほとんどはビートルズの曲で、
これじゃあ演奏する方も飽きるだろうなぁ……と思いつつ。
それでもやっぱり盛り上がるのはビートルズの曲で、
おーるゆーにーでぃずらぶ!ぱっぱぱらら~
と観客全員がグラス片手に大合唱する声が「洞窟」にひびきます。
薄暗い穴ぐらのなかで、なんとも言えない一体感。
いろんな国から来た、若者からじーちゃんばーちゃんまで、
みんながそろって大合唱できる曲をいくつも作ったビートルズってやっぱすげーなぁ、とあらためて感じました。
言葉は通じなくても、おんなじ曲を知っていて一緒に歌ってるってだけで楽しくなりますもんね。
昼も夜もいつ行っても酒と音楽があって 、ひとりで行ってもじゅうぶん落ち着ける場所で、大満足なお店でした。
「マジカルミステリーツアー」でビートルズを知る
リバプールはとにかくビートルズ、ビートルズ、ビートルズですね。
お菓子屋さんの店頭に、グミでつくったビートルズ。
キャバーン・クラブのホームページから予約できる「マジカルミステリーツアー」に参加してみました。
なにしろリバプールってそんなやることないんですよねぇビートルズ関連以外で…。
ツアー料金は17.95ポンド(約2500円)
歌に登場する「ペニーレーン」や「ストリベリーフィールド」、ポールやジョンの育った家など、ビートルズに関する場所をバスでめぐります。
日本語のパンフレットももらえるので助かりました。
ガイドさんの話す英語が早口なのと、聞き取りにくくて半分も内容がわからなかったので…。
ペニーレーン。
この標識はファンによって何度も持ち去られたことがあるそうです。
ストロベリーフィールド。
かつての孤児院で、施設は2005年に閉鎖されました。
いま残っているのはこの赤い門だけみたいですね。
ジョン・レノンが育った家。バスからは降りずにゆっくりと通り過ぎました。
ポールが両親、弟と一緒に13歳から住んでいた家。
などなど、2時間ほどかけて他にもいくつか「名所」を巡り、ゴールはキャバーン・クラブの前でツアーは終了。
各場所は離れているので、車がない限りはこのツアーでまわるのがベストだと思います。
そしてビートルズの博物館、「ビートルズ・ストーリー」は14.95ポンド(約2090円)。
ちょっと高すぎじゃないでしょうか…。
日本語のオーディオガイドがついているのはよかったです。
ビートルズの結成から解散にいたるまでの歴史を、さまざまな展示とともにわかりやすく解説してくれます。
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キャバーン・クラブ、マジカルミステリーツアー、ビートルズ博物館、ひたすらビートルズざんまいのリバプール観光なのでした。
リバプールにいるあいだはビートルズの曲が頭から離れず、宿でもずーっとビートルズを聴いて口ずさんでました。
コメント
うらやましいです。
裏山シーサイドホテル本日開業です。
「うらやましい」以外に出てくる言葉が見つからないので、訳の分からない言葉を口走ってしまいましたが、何しろ、うらやましいです。
コメントがおもしろすぎてふきだしました。 笑
Nagiさんみたいに英語もできて音楽にも造詣が深ければ、もっともっと楽しめるでしょうね、リバプール!