600万人の遺体が眠る世界最大の地下墓所は、パリの人気観光スポット
日本人にはあまりなじみのない「カタコンベ」とは、地下にある納骨堂のこと。
特にここパリのカタコンベは、地下20m、全長およそ1.7㎞。
世界最大のものとして、行列のできる人気の観光スポットです。
とは言え、行列に並んでいる9割以上は欧米の人たちばかり。
キリスト教やユダヤ教、イスラム教などは一般的には火葬をしないため、人骨を見る機会がなくてもの珍しいから、というのもその理由のひとつかもしれません。
この場所はもともとは採石場で、墓地はべつの場所にありました。
けれどそこが戦争や疫病などで亡くなった人たちの遺体で飽和状態になって、衛生的にやばいことになっちゃったわけですね。
そこで、地下から石を切り出してからっぽのスペースだった採石場の跡地がちょうどいいんじゃない?
てことで骨を移すことになって、それが現在のカタコンブ・ド・パリとなったんですね。
カタコンブ・ド・パリの入場料とアクセス
入場料は、
予約なしだと12ユーロ。
予約ありだと29ユーロ(英語かフランス語のオーディオガイドつき)
倍以上違う…!!
わたしはお金をケチったのと、その他事情により予約をせずに行ってみました。
するとものすごい行列!
しかも入場するときに人数制限をかけているので、なかなか列が進まない!
並ぶの大嫌いなわたしですが、結局2時間半もひとりで並び、予約しなかったことを激しく後悔しました。
やっぱりネットで事前予約していった方がいいですね。
予約はここからできます。
予約ページがフランス語表記しかないのと、会員登録しなければいけないのでかなりめんどくさいですが……。
数時間並ぶことを考えたら、値段が高くても予約した方が絶対にいいです!
そして入り口と出口は違う場所なので注意。
入り口はこっち。
メトロのDenfert-Rochereau駅を出てすぐのところにあります。
小さな緑の入り口から、長~~い行列ができているのですぐにわかります。
出口はこっち。
入り口からはけっこう離れます。
メトロの最寄り駅はちょっと遠くなりますが、Mouton-Duvernet駅。
予想以上に骨が近い!!カタコンベの内部
ここからは人骨の写真がたくさん出てきますので見たくない方はそっ閉じで…。
入り口から長い長いらせん階段を降りていくと、細長い通路へ。
中はとてもひんやり&じめじめしていて、肌がいや~な感じでべたついてきます。
一年を通して、気温は12~13度だそうです。
一番驚いたのは、骨が近い!!
オーストリアのウィーンでもカタコンベ見学に行きましたが、そこは規模がとても小さく、骨もこんなにむき出しではありませんでした。
ここはとにかく骨の数も多ければ距離も近くて、慣れるまでちょっとコワイ。
頭蓋骨でハート型がつくられています。遊び心……。
前後に誰もいなくなる瞬間がときどきあって、わたしはひとりなのでなんとも妙な気分になりました。
当たり前ですが、行けども行けども骨。
これが1.7㎞も続きます。
なんつーか……楽しんでますよね?これつくった人。
とにかく骨が近い。さして近寄らなくてもこの距離で撮れます。
一応見学ルートの途中にスタッフの人が椅子に座っていたりするんですが、
ここに一日中、毎日いるっていう仕事をするのはどんな気分なんでしょうか…。
わたしが見かけた若い男性スタッフは、すずしい顔で読書をされていました。
「もう…骨…いい………」と思ったころにようやく外に出ます。
ですがまた長い長いらせん階段をのぼらなきゃいけないのが大変です。
けっこう息切れします。
出たところにはおみやげ屋さんがあって、いろんなドクログッズが売られていました。
一応「墓所」でドクログッズとか、もう完全に観光地ですね。
めちゃくちゃオススメはしませんが、インパクトという意味ではものすごい観光地だったので、時間に余裕がある方は行ってみてもいいかもしれません。
ウィーンでもカタコンベ見学しましたが、衝撃度はパリの方が断然すごいです!
フランスのおもしろ?スポットと言えばこちらもぜひ。
コメント
まがまがしいですね。
曲間賀シーサイドホテル本日開業です。
「まがまがしい」しか言葉が出てこなかったもので、訳の分からないことを口走ってしまいましたが、何しろ、まがまがしいですね。
ホテル開業しすぎ 笑
土葬だと大変ですよねぇ。。。