ミングォンってどんなとこ
ミャンマー最後の王都となったマンダレー周辺には、ザガイン、インワ、アマラプラなどいくつもの王都がありますが、ミングォンは王都になったことはない、静かで小さな集落。
マンダレーからエーヤワディー川を10㎞ほどさかのぼった対岸にあります。
主な見どころは、完成していれば世界最大の仏塔になるはずだった「ミングォン・パヤー」、その仏塔のために造っていたこれまた巨大な「ミングォンの鐘」、白亜の仏塔「シンピューメェ」など。
小さな集落なので、見どころが狭い範囲に集中していて徒歩でぜんぶまわれます。
マンダレーからは陸路でも行くことはできますが、道が悪く値段も高くなるので、船で行くのが一般的です。
ミングォンへの行き方
マンダレー市内の26thストリートを川に向かって行ったところに、船着き場があります。
この建物が船のチケット売り場です。
政府のツーリストボートは一日に一便のみで、行きは9:00発、帰りはミングォン12:30発。乗船時間は片道45分~1時間ほど。
値段は往復でひとり5000k(約400円)です。
この時間以外で行きたい人はチャーター便がありますが、その場合は往復で一隻25000k(約2000円)となります。
※チケット購入にはパスポートを忘れずに。
このチケットは2人分なので、10000kとなっています。
以前はミングォン発が13:00だったのが、30分早まったみたいですね。
ミングォン滞在時間はだいたい2時間半ほどです。
川岸にはたくさん船が停泊していて、乗船を待つ観光客もたくさんいます。わたしたちはどの船に乗るんだろう??とワクワクしながら待ちます。
砂山で子供たちが豪快に遊んでいたり、川で親子が水浴びや洗濯をしていたりと、きれいな船着き場、という感じではありません。
時間がくると、スタッフが観光客たちにむかってなにやら呼びかけ、
人数に応じて客たちを適当にそれぞれの船にわけて乗船させていきます。
言われるがままにひとりのスタッフについていくと、船に乗るための足場がこんな感じでちょっとコワい。
多くの船が、上が観光客を乗せる用、下が住居となっているようでした。
わたしたちが乗ることになったのは、乗客6人乗りの小さな船。
のんびりと1時間のクルーズ。午前中の日差しはさほど強くなく、吹く風がとても気持ちいいです。
船の上には、木製の椅子がゆったりめに6脚置いてあって快適でした。
ですがつい途中で舳先に座りたくなって座っていると、「あんたたちが川に落ちたらわたしが捕まっちゃうんだから」と船のおばちゃんに怒られてしまいました。
ごめんおばちゃん。
遠目からでも巨大な「ミングォン・パヤー」が見えてきます。
ミングォンに到着。
自分が乗った船を覚えておいて、帰りにまたここから乗ります。
歩いてのんびりミングォン観光
ミングォン・パヤー
船を降りると「TAXI」が何台か泊まってます。
わたしたちは歩いてまわりましたが、話のタネに乗ってみるのもいいかもしれません。
農家の人の副業でしょうか?
船着き場からミングォン・パヤーへ行く道すがら、買い食い。
ミングォンの集落は、地図がなくても迷わないくらいの規模なので安心してお散歩できます。
ミングォン・パヤーの入り口を守っていたらしいライオン像。ライオンの面影はほとんどありません。
後ろから見ると、しっぽらしきものが残っていました。
ライオンを通り過ぎてから先へ行くには、ミングォン・パヤーのふもとの小屋のところで入域料を払います。
ひとり5000k(約400円)で、ザガインと共通となっています。
ここでも購入時にはパスポートが必要です。
入り口のところで靴をあずけ、いくらでもいいので寄付をしてから裸足で中へ入っていきます。
ここは、コンバウン王朝のボードーパヤー王(在位1782~1819)が世界最大の仏塔を作ろうとした跡で、土台の部分。
工事は1790年から始まったものの王の死去により工事は中断され、ほとんど完成していたこの土台も1839年の地震で大きなヒビが入ってしまい(写真左側)、いまでは傷みが激しくなっています。
中はこじんまりとしたスペースに、小さな仏像。
パヤーの右側から上に登ることができます。けっこう急な階段。
パヤーは崩れているところも多く危険なため、一番上までは登ることができませんでした。
壁はこんな感じでナナメってるし、また大きな地震でも来たらほんとに危ないんじゃないかと思います。
眺めはまぁまぁ。真っ白い仏塔が、これから行く「シンピューメェ」です。
一応まわりをぐるっと一周してみましたが、ほんとボロボロですね。大丈夫かな。
ミングォンの鐘
このおみやげ屋さんが並ぶ通りに沿っててくてくと歩いて行きます。
このお堂の中に巨大な鐘が。
口の部分の外径が約5m、重量は90tで、ヒビの入っていない鐘としては世界最大級。
でも材質がわるいのかなんなのか、置いてある木の棒で鐘をついてみても、思ったようなぐわ~~~んといういい音が出ませんでした。。。
鐘の中に入れます。
シンピューメェ
ミングォン・パヤーを造らせたボードーパヤー王のあとの王、バーヂードー王(在位1819~1837)が、他界した夫人シンピューメェをしのんで建てさせた真っ白な仏塔。
7段の回廊は、スメルー山(須弥山)の山並みを表現しているそうです。
とにかく空の青に映える!
階段を上っていきます。
上にのぼると広いスペースが広がっています。
本堂正面の中にまつられている仏像、なんかちょっと面白いこと言いそうな、いい顔してます。
遠くに見えるのがミングォン・パヤー。
ミングォンでランチ
シンピューメェから船着き場に戻る途中に、お客さんがたくさん入った人気店があったのでそこでお昼を食べることに。
隣のテーブルでは、なにやらちょっとおめかしした子供たちが集まってカレーを食べていました。
ミャンマーの飲食店にいる犬たちは、ほんとうにいつもおとなしく辛抱強く、吠えることも手を出すこともなく、誰かが何か食べるものをくれるのをじっと待っています。
わたしたちが食べたのはモヒンガー。
ひとり1000k(約80円)で、ちょうどいい量でした。
まとめ
船で往復2時間ほどかかるので、ミングォン観光には半日かかりますが、船に乗るのも気持ちいいしのんびりできるのでおすすめです。
ミングォン滞在時間は2時間半ほどで、歩いて名所を見てまわって、ごはんを食べるくらいの時間の余裕はじゅうぶんあります。
わたしは午前中はミングォンに行って、午後はタクシーをチャーターしてアマラプラ観光、最後にウーベイン橋で夕日を見る、というプランにしました。
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