巨大な蝶がお出迎え。「胡蝶泉」に行ってみた
遠目にも「なんだありゃ!?」と思わず立ち止まってしまう、奇岩に張りつく巨大な蝶。
なんかトンデモなにおいがしますが「胡蝶泉」という観光スポットで、巨大蝶の真下がその入り口になっています。
この施設の全体図を見ると、奇岩と奇岩をつなぐつり橋があるということで、なにそれいいじゃん!ってのと、
なによりこの変な入り口の向こうに何があるのか見てみたいってことで、行ってみることにしました。
胡蝶泉への行き方
わたしは前日と同じく、観光エリアの入り口にあるバスセンターまではバスで行きました。
市内からバイクをレンタルするのもアリです。
バスは市内から1元(約16円)
降りるのは『凤鸣游客咨询中心』というバス停で、602番と801番のバスで行けます。
Googleマップには出ていないので、中国の検索エンジン「百度」で探してみてください。(百度の地図の埋め込み方がわからなかった)
※ちなみに、『地球の歩き方2017~18』に載っていたバスの情報は古くて参考になりませんでした。
バスセンターに着いたら、外にはレンタルバイク屋さんがたくさんいます。
わたしは前日に電動バイクをレンタルしてある程度まわって、この日は少ししか移動する予定がなかったので、このふざけた自転車をレンタルしてみました。
二人乗りの自転車で、3時間?だか4時間?だかで40元(約640円)
ちなみに電動バイクは、3~4時間でだいたい100元(約1600円)
「胡蝶泉」は、バスセンターから自転車で15分くらいのところにあります。
それにしてもこの自転車、案の定全然進みませんでした。
胡蝶泉の内部はなかなかひどかった
胡蝶泉の駐車場に着いて自転車をとめようとすると、すぐに警備員みたいな人が寄ってきて駐車場代を請求されます。
駐車場代、2元(約32円)
窓口でチケットを購入。
チケット代、ひとり55元(約880円)
けっこうするなぁ……。
そしてこの蝶の真下にある入り口へ。
自由に入れるのかと思いきや、中で行われるショーの時間に合わせて入る時間が調整されているらしく、時間がくるまでガイドさんが来るのを待って出発します。
出発は、15分おきくらいだと思われます。
中へ入っていくと、妖しくライトアップされた鍾乳洞が。
でも、桂林で蘆笛岩を観ているので、これくらいの鍾乳洞ではもう驚きません。
蘆笛岩の記事はこちら↓↓↓
湿った洞窟の中を通っていくと
もうつり橋に出ました。奇岩と奇岩をつなぐつり橋です。
そしてなぜかつり橋は2本かかっている……?
と思ったらなんと、右側の鉄でできた頑丈そうなつり橋をわたるのは有料で、先に払った入場料とはべつに10元(約160円)かかり、
左の木製のボロいつり橋をわたるのは無料。
こんなところでこんな金の取り方をしてくるとは…。
わたしたちはもちろん無料の橋を選択しました。
無料の橋をわたる人はこっちから行きますが、この入り口にもお姉さんがいて、
壁にとりつけられているいくつもの鐘を鳴らすための木槌を、有料で貸し付けようとしてきます。
ちまちま金をとろうとしてくるなぁ……。
スルーして奥へ。
つり橋に到着。
隣に並ぶ頑丈そうな橋を横目に見つつ、
自分の足元に目をやると、なんとも不安になる感じの古い木の板。
これが10元(約160円)の差か……。
でも遠くに見える景色は一緒です。
橋をわたり終えて振り返ると、奇岩の中からぬっと橋が伸びているのがとてもいい感じです。
階段をのぼったりおりたり、狭い道をしばらく歩いていくと、、、
見晴らしのいい場所にでました。
大きな奇岩の下にちょこちょこと建つ家や学校。
その奥にはひたすら奇岩、奇岩、奇岩………。
何度見ても、くらくらするような、不思議で壮大な街の景色です。
さて、降りるか……と思ったらまたなんか出ました。
帰りはすべり台で降りれるよ!ってことみたいです。
ですがこれもまた有料。
なんなんだよもう。
階段で降りました。
ちなみにミャンマーにひきつづき、今回もクロックスで来ています。
濡れた石の上ですべるかな?と思いきや、特にそんなことはありませんでした。
クロックス優秀。
てことでこんなのも書いてます↓↓
すべり台で降りてく人たちがちらっと見えましたが、そんなにすべりはよくなさそうです。
すべり台のゴールでも巨大蝶が迎えてくれます。
そして行きつく先はおみやげ屋……。
胡蝶泉、つくづく商売っ気の強い施設です。
奥へ進んでいくと、なにやら女性二人が入り口をふさぐようにして待ち構えています。
女性二人の手元には、おちょこに注がれた謎の液体が。
中身がなんなのかわからないまま、なんとなく半強制的に飲まされ、半強制的に1元(約16円)払わされました。
中身はどうやらはちみつのお酒で、度数もそんなに高くなく甘くておいしかったですが……
ここに来ている人たちは電動バイクや自転車の人が多いと思うんですけど、そういえば飲酒運転についてはどーなの??
と、今これを書いていて気づきました。
中に入るとまたおみやげ屋。
外に出たらなぜか射的。
ほんっっとーーーにちまちま金を使わせようとしてくる施設です。
やり方がなんかセコイんだよなぁ。
ようやくショーが行われる場所へ到着。
わたしたちの前の回のショーの終わりにあたりましたが、なにやらスタッフと観客が入り乱れて踊ったり記念写真を撮ったり。
その雰囲気がなんとも学芸会的なゆるーい感じで、なんとなくこれはやばそうだな…と感じます。
実際にはじまったショーは、やっぱりぐだぐだのゆるゆるでした。
なんだか偉そうなじーちゃんの書道の実演では、
一文字目の馬という字が馬の絵になっているよ!すごいよね!誰かこれ買う人!
和という漢字、鳥がとまっているよ!かわいいね!誰かこれ買う人!
みたいな感じで、またまたここでも商売っ気をがんがん出してきます。
しかも司会の人のしゃべりがめちゃくちゃ長いし全然ウケてない。
それでもちゃんと買い手がついていたのが不思議です。
書道のあとは踊りがありましたが、洗練とはほど遠い、高校の文化祭のようなノリとクオリティ。
毎日ここで踊るこの子たちのお給料はいくらなんだろう……ここで働くことの位置づけは、日本で言うとディズニーランドで働くようなものだろうか……それは言い過ぎか……
などとショーそのものとは関係のないことばかり考えてしまいます。
すぐに飽きたので、ショーは途中で見るのをやめました。
途中で退席すると悪いかな…と心配でしたが、ショーの途中も後ろや横を人がおかまいなしにうろうろしているような、全く緊張感のないステージだったので、安心して席を立ちました。
そして出口へ向かう道にはまたおみやげ屋。
どんだけー。
そして誰もいねぇー。
とにかく最後の最後までお金を使わせようとしてくる施設なのでした。
まとめ
見学に要する時間は1時間半ほど。
外観の奇抜さに期待がふくらんだのに、ものの見事に裏切られました。
つり橋だけが唯一の見どころなのではと思います。
でもそのつり橋もそんなに長くないので、物足りないと言えば物足りない。
これで入場料55元(約880円)は高い!
しかも、要所要所で小銭をとろうとしてくるセコさもあり、ある意味ではトンデモスポットかもしれません。
胡蝶泉に行くよりクライミングやった方がいいです。
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