札幌から帯広まで、特急電車で約2時間半。
帯広駅からバスで10分ほどのところにある、ばんえい競馬に行ってきました!
ばんえい競馬の開催は、基本的に土日月の三日間です。
この日はちょっと風もあり、体感温度が札幌より低く感じましたが晴天でよかったー。
サラブレッドの倍ほども体重があるというばん馬、かっこよかったです!
馬体重は約1トン!静かな迫力のレースを目の前で!
まず入り口の手前で入場券(100円)を購入。
なんと、1回来ただけで年間パスポートがもらえちゃうんですね!
すご。
外のスタンド席はベンチがあるというわけではなく、座るとしたら階段に座るって感じでした。
でもこの日は寒いし階段のところどころが凍ってるしで、外に座って観てる人はだーれもいませんでした。
夏は気持ちよさそうですね~。
レースコースは直線200mで、二つの坂(障害)があります。
ここを馬たちが、最大1トンの鉄そりをひいて競い合います。
パドックはレースコースのゴール近くにあって、一般の競馬よりもすごく間近に馬たちを見ることができます。
近くで見るとやっぱりすごくでかい!!
がっしりとたくましい足と馬体はかなりの迫力で、興奮した馬が後ろ脚をはねあげたりするのを見るとけっこうコワイです。
パドックが終わると馬たちはスタート地点へとそのまま歩いていきます。
レースコースの手前側のコースを歩いていくので、ここでもすごく間近に見れてイイ!
のしっのしっと静かに歩いていく姿がかっこいい~。
レースは7頭~10頭立てで行われます。
発走時刻まで、馬たちはゲートの後ろ側で待機。
スターターの合図でゲートが開くとスタート!
1トンの馬たちが1トンの鉄そりをひいて走る姿は、スピード感こそありませんが、静かな迫力があります。
まずは小さめの坂の第一障害。
ここはわりとどの馬も一気に駆け上がっていきます。
そしてあっという間に大きな坂の第二障害へ。
坂の手前で息を入れ、タイミングをはかったジョッキーの合図で馬たちは再び坂を駆け上がります。
一気に駆け上がらせたり、坂の前や途中で休憩を入れたりと、それぞれの馬と騎手によって戦略があるみたいです。
素人にはよくわかりませんが……。
坂をのぼっていく間に、着順が入れ替わります。
何レースか見ていると、この第2障害を最初に駆けおりた馬がだいたい1着になるっぽいです。
坂をおりたあとの直線で他の馬が差してくる…という展開はあまり見なかったような。
レース中、騎手がめちゃめちゃ振りかぶって手綱で馬のお尻を叩いていて、ばちぃーん!とすごい音です。
一般の競馬では騎手は鞭で馬を叩きますが、ばんえい競馬では長い手綱の余った部分で叩いています。
「馬の大きさを考えると、あれくらいではたいした痛みはないから大丈夫」と聞きますがどうなんでしょう。
そうだといいんですけど。
ばんえい競馬では、馬がひいている橇の一番後ろがゴールラインを過ぎたらゴール。
ゴールを目前に、立ち止まって一息入れる馬を見て「えっ!もうゴールなのにここで休むの⁉」
と思って見ていたら、「よし!いいとこで止まった!」と横にいる常連さん。
ここで一息つけば、あとは一気にいけるってことらしいです。
そうなのかー。
どこで息を入れるかが、ばんえい競馬では重要なんですねきっと。
そのタイミングをはかるのが騎手の腕ってことなのかな。
うーん、奥が深い!
プレミアムラウンジで観戦してみる
3階に「プレミアムラウンジ」(500円)があるってことで利用してみました。
2人~4人がけのソファ席とカウンター席があって、予約状況によっては当日の利用も可能です。
わたしたちは当日の午前中に電話してみたらソファ席がとれました。
ラウンジ内は、馬券発売機、トイレ、モニター完備で快適です。
外にはテラス席もあります。
夏は気持ちよさそー!
眺めも抜群!
遠くに山並みが見えてきれいです。
夜になると、イルミネーションのなかを駆けてゆく馬たちがまたきれいです。
場内のようすと、帯広競馬場名物「カレーラーメン」
地元の常連さんたちは、ほとんどの人が場内のモニターで観戦して馬券を買ってます。
ばんえいだけじゃなくて、他の場の馬券も買えるからですかね。
外はほんっっと寒いですしねー。
この冬の時期、外に出て観戦してるのはカメラを持った観光客がほとんどじゃないでしょうか。
「ファミリールーム」は無料で広々。
2階のスタンド席。
1階「ビギナーコーナー」の横に、騎手の写真が張り出されてました。
人数これだけなんだぁ!
けっこう狭き門ですね。
グッズ売り場は2か所あって、思った以上に充実してます!
Tシャツ、マグカップ、カレンダー、蹄鉄、ぬいぐるみ、手ぬぐい、ストラップ……
おみやげに困ることはないでしょう。
場内の食事処はこの2か所。
わたしは帯広競馬場の名物であるという「元祖カレーラーメン」を食べてみました。
「元祖カレーラーメン」(650円)
ルーともスープとも言いきれない絶妙な状態のカレー汁は、全く辛くなく優しい味で、ほっとするおいしさ。
一応「ラーメン」ってことでネギと海苔が乗ってますが、これらはなくてもいいような。
とにもかくにも、冷えた体にしみる温かさとおいしさです。
麺を食べ終わったあとは、確実にご飯を投入したくなります。
1階の奥のはじっこにひっそりとある、小さな「馬の資料館」
ばんえい競馬をテーマに人間ドラマを描いた映画「雪に願うこと」の出演者たちの写真とサインが展示されていました。
この映画については何も知りませんでしたが、伊勢谷友介、佐藤浩市、小泉今日子、吹石一恵、香川照之、津川雅彦……
めちゃめちゃ豪華やないかーーーい。
そんななかにありましたね、蛭子さんのサインも。
これ、馬?
とにかくめちゃくちゃ有名人がいっぱい来たってことはわかりました!
昔使われていた蹄鉄や橇も展示されています。
実際にばん馬に触れる「ふれあい動物園」でキング君に一目ぼれ
冬はやっぱり人がほとんどいないのかなー。
施設内の奥のほうにある「ふれあい動物園」、わたしが行ったときは他に誰もいませんでした。
ミニチュアホースたちもちっちゃくてかわいかったんですが……
ばん馬たちも何頭かいて、やっぱりその大きさは迫力があってすごい!!
そのなかでも、わたしが一目ぼれしたのがこちらのキング君、8歳。
大きな馬体に圧倒されてちょっと離れて見ていると、狭い窓から「どしたの?」
って感じで顔を出しなおしてゆっくりと近寄ってきてくれました。
か、かわいい……。
おそるおそる顔や首のあたりを撫でてみると、穏やかな顔で目を細めるキング君。
なにこれ横顔もめっちゃイケメン。髪は天パ?
めちゃめちゃかっこいいんですけど。
わたしのなかで抱かれたいばん馬ナンバーワンに輝きました、キング君。
ずっと近くで触れて眺めていたくなるイケメン、キング君に心をわしづかみにされたのでした。
グルメと産直市場が楽しい「とかちむら」
競馬場に入る手前のところに隣接されている「とかちむら」
産直市場やレストランなどのショップがコンパクトにまとまっています。
産直市場は北海道のおいしいものたちが集結していて、見ているだけでも楽しいです。
冬は営業時間が18時までなので、お買い物をしたい方はお早めに!
(夏期は19時まで)
「とかちむらキッチンゾーン」と「とかちむらスイーツ&セレクトゾーン」
十勝の食材を使ったカジュアルフレンチ、ジンギスカン、豚丼、スイーツなどなど、おいしそうなものがたくさん。
テイクアウトができるものもあるので、ここで買って場内で食べるのもいいですね。
とかちと言えば豚丼でしょ。
てことで、わたしが場内でカレーラーメンを食べているあいだ、友人はこちらの「ぶた丼たむら」へ。
ぶた丼(880円)
友人いわく、「味はふつー」とのことでした。笑
ボリュームはすごそうですね。
「馬の資料館」でばん馬のルーツと歴史を知る
「とかちむら」のはしっこにある「馬の資料館」
入場無料ですがかなりしっかりとした展示がされています。
「ばん馬の生みの親」であるというイレネー号。
彼が残した子孫はなんと600頭!!とのこと。
やるねぇ……。
体が大きく力のあるばん馬は北海道開拓にあたって、切り出した木材を運んだり畑を耕す農耕馬として活躍してきました。
そのうちに、農民たちは馬の力試しとして重い荷物を運ばせて競わせるようになり、それがお祭りとなって定着したそうです。
想像していた以上にかなり充実の展示!
ひとつひとつじっくり見るとけっこう時間がかかります。
馬と歴史好きの人にとっては見ごたえのある資料館です。
楽しかったけど馬券は当たらず…。
「とかちむら」の中にある「輓馬神社」にお参りし、
予想紙「キンタロー」(400円)を参考に、よくわからないながらも4レースほど買ってみたわけですが
当たらず。
9レースが惜しかったなぁー!
素直に1番人気を買うべきだったのか…。
でも楽しかった!
わたしたちは1レースから行って9レースまで観てましたが、最初の方のレースは特に売り上げが少ないので、オッズがわりと変動してました。
まとめ
レース以外にも見どころがたくさんあるばんえい帯広競馬場。
厩舎などが見学できるバックヤードツアーや、朝調教ツアー、スタート地点探検ツアー(これは冬期はやってないみたいです)など、一般の競馬ではなかなか入ることができないところへの見学ツアーがあるのもいいですね!
冬は寒くて外での観戦がちょっと厳しいですが、それ以外はじゅうぶん楽しめます!
むしろ、真冬の雪の中を走るところも見てみたいかも!
初心者の人にも、馬券の買い方を教えてくれる「ビギナーコーナー」が1階の中央に設けられているので安心です。
帯広競馬場へのアクセス
【住所】〒080-0023 帯広市西13条南9丁目
【電話番号】0155-34-0825
【電車】
札幌から帯広駅まで約2時間半
【車】
「芽室帯広IC」から約15分
「音更帯広IC」から約15分
帯広空港から約40分
【バス】
★帯広駅→競馬場 十勝バスが運行
帯広駅バスターミナル12番乗り場から、「競馬場」停留場で下車
★とかち帯広空港→帯広競馬場前
空港ビル玄関前より
航空機到着後約15分で発車
☆帯広駅直通無料シャトルバス【ナイター開催日のみ】
とかちむら 馬の資料館前→帯広駅南口(定員28名)
①20:30(第10レース終了後)
②21:00(最終レース終了後)
その他、北海道で行ってみたところです。
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