2021年3月2日~7日まで行われたG1浜名湖賞観戦のため、ボートレース浜名湖へ行ってきました。
すると1階インフォメーション前の広場のところでは、ボートのモーター部品が全部並べられて、元ボートレーサーの方がいろいろ教えてくれる、というコーナーがあってびっくり!
浜名湖って、わたしは今まで何度かグレードレースの時に行きましたが、けっこうこういう楽しいイベントをやってくれていることが多い印象でいいですね。
ボートレーサーYouTuberまとめでも紹介している大阪支部の岡村仁選手が、【これが重要】知らなきゃ損!部品交換【優勝SBR秘話】という動画をちょうどあげていて、その添付資料としてモーター簡略図などもTwitterにあげてくれてたので、それらと合わせて見ていきたいと思います(^^)/
岡村仁選手のモーター簡略図と部品交換について
まず、岡村仁選手が【これが重要】知らなきゃ損!部品交換【優勝SBR秘話】という動画の添付資料として、Twitterにあげてくれていたモーター簡略図①と、モーターの良し悪しと部品交換についての相関②がこちら。
添付資料② pic.twitter.com/BYLFwVBDW5
— 岡村仁🚤スタディーボートレースの人 (@okajin4311) March 7, 2021
素人目にはモーター全体を見ても、どこがどの部品なのかサッパリわからないので、こういう簡略図はなんとなくイメージがわいていいですね!
まずはこれらの図を見てから、以下に紹介する実際の部品を合わせて見ると、よりイメージしやすい感じがします。
競艇のモーター部品について
最近は「VRでレース体験」っていうのはどの場でも見かけるようになりましたが、「モーター部品 分解・組み立てコーナー」っていうのは初めて見ました。
部品なんて実際に見られる機会はほとんどないから貴重だしおもしろいですね~。
よくわからんけど……。
元ボートレーサーの方が、積極的にいろいろ説明してくださいました。
「温水パイプ」ってこれか~。
などなど、細かいところを見ていくとおもしろいです。
モーター部品ひとつひとつが、説明書きとともに展示されていました。
というわけで岡村仁選手の以下の添付資料②にしたがって、上から順番に見ていきたいと思います。
下の方の「本体部品」を交換している場合はモーターがあまり良くない、ってことですね~。
添付資料② pic.twitter.com/BYLFwVBDW5
— 岡村仁🚤スタディーボートレースの人 (@okajin4311) March 7, 2021
ではでは、まずはプロペラから。
エンジンの回転を伝える軸に取り付けて、羽が回転することで後方に向かう水流が起き、ボートの推進力を作る役割をしている
プロペラと一緒に写っているのはプロペラに合わせるゲージと、プロペラを叩くときに使う敷革、ハンマー。
以前ボートレース平和島のペアボート体験のときに、実際にプロペラを叩くところを見せてもらったことがあるんですけど、けっこうな力で叩きますよねこれ。
そしてギヤケース。
エンジンから発生する動力を縦方向の軸から横方向の軸へギヤを介して90度変えて、プロペラシャフトに動力を伝達する役目を果たしている
キャブレターとリードバルブ。
キャブレターは日本語では気化器と言われるもので、エンジンの燃焼に必要な空気と燃料を霧状の混合気にして、シリンダー内へ送り込む役目を果たしている。
キャブレターのネジをはずしてばらし、また元に戻す、という作業を体験してみました。
これが↑
こう↓
細かいところにゴミや塩(海水の場の場合)がつまったりするので、ばらして洗浄液につけて、再び乾かす、という作業をするんだそうです。
わたしならこの小さなネジを無くす自信あります。
そしてリードバルブ。
クランクケース室がシリンダへ混合気を送り込むポンプの役割をしており、ケース内が負圧のときにはキャブレターで作られた混合気をクランクケース内へ導き、正圧のときには吸入した混合気の吹き返しを防止する役割をしている。
こちらもばらしてみました。
こちらもちまちました作業でめんどくさい……。
「これ選手たちは電動ドライバーでやるんですか?」と聞いたら、「そんなものあるわけないじゃないですか~!手動ですよ!」って言われました。
みんなこんな細かな作業をレースの合間にやってるんですねぇ……。
こちらはでっかい方がキャリアボデー。
パワーユニットとギヤケースの間を構成する部品で、外部にはモーターをボートに取り付けるためのプラケット、ステアリングの動きをモーターに伝達するためのステアリングバーが組付けられている。
また、内部にはドライブシャフト、エキゾーストパイプ、冷却水の通路である銅パイプなどを内装している
ちょっとよくわからない単語がいっぱい出てきて「?」って感じですけども……。
要するに、各部品との接続状況が出力に影響するってことらしいです。
ピストンリングとピストン。
ここから以下に紹介してく部品は「本体」の部品になります。
ピストン外周に装着され燃焼室とクランク室を仕切る役目(気密性)とピストンの受けた熱を逃がす(放熱)役目を果たしている
シリンダ内の燃焼室で発生した燃焼ガスの熱膨張により往復運動してクランクシャフトへ動力を伝え、同時に掃気と排気の開閉を行う
シリンダーケースとクランクシャフト、クランクケース。
(以下の写真は、部品と説明書きがちょっとズレてるところがあるので注意)
シリンダーケースやクランクシャフトの交換はめったに行われず、これを交換するのはモーターのパワーがよっぽど弱いとき、ってことみたいです。
クランクケースから送られてきた混合気を吸気口より吸い込み、ピストンにより圧縮された混合気にスパークプラグで着火し爆発燃焼させ、その力でピストンを往復運動させ、燃焼したガスを排気口へ排出する役目をしている
ピストンの往復運動をコンロッドを介して回転運動に変え、動力を取り出す役目をしている
クランクシャフトをおさめる部屋
写真は、電気系統一式とシリンダパット。
「電気系統」とは「ステータベース」(点火装置)ってことでいいんですかね。
フライホイールの回転により発生する低圧電流からイグニッションコイルにより高圧電流を発生させ、適切なタイミングで燃焼室内でスパークプラグに火花を飛ばす役割をしている
以上、わたしが実際にボートレース浜名湖で見てきたモーター部品の紹介でした。
各部品の細かい部分や役割についてもっと詳しく知りたい人は、岡村仁選手のYouTube動画がわかりやすいので、そちらを参考にしてください(^^)/
岡村選手の動画はおもしろくて勉強になるのでおすすめです!
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