リスボン市内の公共交通は、メトロ、バス、トラム(市電)、急坂を上ってくれるケーブルカーの主に4つ。
これらはどれも、乗車時に現金で支払うと割高になってしまうので、ヴィヴァ・ヴィアジェンと言われるsuicaのようなカードか、リスボアカードを買って乗るとお得&便利です。
4つの公共交通についてと、2つのカードの購入方法や使い方、それぞれの違いについて解説していきたいと思います。
- リスボアカードはモバイルで事前購入&空港で現物と交換がスムーズ
- ▶klookでリスボアカードを購入する
▶リスボアカードについて
リスボン市内のメトロは4路線
路線はブルーライン(アズール)、イエローライン(アマレーラ)、グリーンライン(ヴェルデ)、レッドライン(ヴェルメーリャ)の4つ。
乗り方は日本と変わらないので、旅行者にも一番利用しやすいです。
料金はどこまで行っても同じ、1.45ユーロ。ヴィヴァ・ヴィアジェンのプリペイドを使えば、1.30ユーロになります。
リスボンのバス
写真は、カスカイス駅からシントラへ向かうバス。
リスボンの街なかもバスがたくさん走っていますが、旅行者にはちょっと使いこなすのが難しいかも。
わたしも街なかでは1度しか乗らず、あとはメトロと市電で移動していました。
料金は車内で支払うと1.85ユーロ、ヴィヴァ・ヴィアジェンのプリペイドで払うと1.30ユーロと割安。
バスが来たら手をあげて合図すると止まってくれます。
すべてのバスは前乗り、後ろ降りで、乗ったときに乗車口にある読み取り機にカードをタッチします。
リスボンの市電
ポルトガルと言えばこの市電。路線は全部で5つです。
旅行者は特に、アルファマを一周する12番、フィゲイラ広場からベレン地区へ行く15番、バイロ・アルト、バイシャ地区、アルファマを横断する28番が乗りやすいです。
かなり旅行者で混雑していてなかなか座れませんでしたが、でもやっぱり乗りたくなる市電。使い勝手もわりとよかったです。
料金は車内で支払うと2.90ユーロ、ヴィヴァ・ヴィアジェンのプリペイドで支払うと1.30ユーロ。
乗り方はバスと同じで、電車が来たら手をあげて合図、乗車口の読み取り機にカードをタッチします。
リスボンのケーブルカー
急坂の多いリスボンの、低所と高所を結ぶケーブルカー。
路線は、グロリア(Gloria)線、ラブラ(Lavra)線、ビッカ(Bica)線の3つです。
料金は車内で支払うと往復3.70、ヴィヴァ・ヴィアジェンのプリペイドだと片道1.30ユーロ。
乗る距離が短いわりには値段は他の乗り物と変わらないのがびみょーなところですが、もう坂道歩きたくない!疲れたー!ってときには便利です。
Suicaのような交通系カード、ヴィヴァ・ヴィアジェンカード
これ1枚で、メトロ、バス、市電、ケーブルカー、ポルトガル鉄道の近郊線、フェリーにも乗れる、日本のsuicaと同じような便利なカードです。
カード発行代として0.5ユーロ(払い戻し不可)がかかります。
ヴィヴァ・ヴィアジェンの料金と使い方
このカードには3通りの使い方があります。
使うときは、suicaなどと同じように改札機にピッとタッチします。
1回券として使う
メトロ、バス、市電、ケーブルカー、ポルトガル鉄道近郊線などで1回券として使えます。
1回1.45ユーロ。
1回券をまとめて購入することもできます。
プリペイドカード(チャージ)として使う
チャージできる金額は、3,5,10,15,20,25,30,35,40ユーロのいずれか。
メトロ、バス、市電、ケーブルカー、ポルトガル鉄道近郊線、フェリーなど、リスボンの公共交通機関すべてに使えます。
1回利用1.30ユーロになるので、1回券を買うより割安。
ですが、残金は返ってこないので注意!旅の後半は、あとどれだけ使うか計算して買いましょう。
1日(24時間)乗り放題券として使う
24時間の乗り放題券は、3パターン。乗れる乗り物の種類によって値段が違います。
2日券などはないので、2日以上分買いたいときは24時間券を複数回買います。
- メトロ、バス、市電 6.30ユーロ
- メトロ、バス、市電、フェリー 9.35ユーロ
- メトロ、バス、市電、ポルトガル鉄道近郊線 10.40ユーロ
24時間乗り放題券は、ヴィヴァ・ヴィアジェンの他にリスボアカードというものもあります。(後述)
リスボアカードは乗り放題&主な観光施設が無料になったり割引になったりするかなりお得なカード。
観光日数やスケジュールに合わせて使い分けるとお得です。
ヴィヴァ・ヴィアジェンを使うときの注意点
これら3種類のチケットは、1枚のカードに混在させて使うことはできません。
プリペイドカードとしてチャージしたら、それを使いきるまで24時間の乗り放題券は同じカードでは購入できない、ってことですね。
事前に自分の予定を考えて、お得な買い方を選びましょう!
ヴィヴァ・ヴィアジェンの購入方法
メトロの券売機か、主要駅のチケットオフィスで購入できます。
券売機の購入画面はこんな感じ。購入方法は以下のとおりです。
- 初期画面はポルトガル語。英語にする場合はイギリス国旗をタッチ
- すでに持っているヴィヴァ・ヴィアジェンにチャージする場合は画面上の「Insert card」をタッチ、新規に購入する場合は画面下の「Purchace your card」をタッチ
- 「Choose the number of cards」と出るので、必要なカードの枚数を選んでタッチ。
- チケットの種類を選びます。1回券は「Carris Metro Ticket」、チャージするには「Stored Value」、24時間券は「Bus/Metro Daily Ticket」をタッチ
- 1回券と24時間券の場合は、使う回数を選んでタッチ。チャージする場合は、画面に表示された金額のなかから選んでタッチ
最初はちょっと購入の仕方がわかりづらいので、駅員さんか周りの誰かに聞いてみるか、もしくは窓口で買うと安心かもしれません。
わたしも駅員さんに教えてもらいながら買いました!
以下の駅では窓口で買えます。
- 【ブルーライン】コレジオ・ミリタール(Colégio Militar)、リスボン動物園(Jardim Zoológico)
- 【イエローライン】マルケス・デ・ポンバル(Marquês de Pombal)、カンポ・グランデ(Campo Grande)
- 【グリーンライン】バイシャ=シアード(Baixa-Chiado) 、 カイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)
- 【レッドライン】オリエンテ(Estação do Oriente)、リスボン空港(Aeroporto)
短期間に観光名所をたくさんまわるなら、リスボアカードが断然お得
ずっとズボンのポケットに入れてたら折れてしまったリスボアカード。あ、よく見たら日付を逆に書いてますね…。
リスボアカードは以下のようにメリットが多く、短期間でいろいろまわりたい人にはかなりお得&必須のカードです。
- メトロ・バス・市電・ケーブルカー・エレベーターが乗り放題
- ポルトガル鉄道のシントラ線とカスカイス線が乗り放題
- リスボン周辺の見どころが無料、または割引
- 空港バスや観光バスなども割引
リスボアカードの料金と使い方
リスボアカードは1日(24時間)券、2日(48時間)券、3日(72時間)券の3種類です。
料金はそれぞれ、
- 24時間券:20ユーロ
- 48時間券:34ユーロ
- 72時間券:42ユーロ
購入したら、使い始める日付と時間、裏面には自分の名前を記入します。
読み取り機にカードをタッチした時間から24時間有効です。
乗り物に乗るときは、ヴィヴァ・ヴィアジェンと同じように読み取り機にタッチ。
観光スポットでは、窓口でこのリスボアカードを提示すると、無料になるか割引が受けられます。
リスボアカードの購入方法
リスボアカードはリスボン空港や市内の観光案内所などで直接購入もできますが、事前に予約サイトのklookやKKdayなどから購入しておくと時間のロスもないし安心です。(値段はどちらのサイトも一緒です)
以上のサイトで予約するとモバイルバウチャーが送られてくるので、リスボン空港到着ロビーにある「Ask Me Lisboa」(7:15~21:30まで)という観光案内所の窓口に行き、QRコードとパスポートを提示してリスボアカードの現物と交換すればOK。
空港に着いてすぐに乗り放題交通カードが手に入り、スムーズに地下鉄に乗って観光できます。
リスボアカードで無料・割引になる主な観光スポット
リスボアカードは各種交通が乗り放題になるほか、観光施設が無料・または割引がうけられます。
以下はそのなかの一部なので、その他の割引についてはリスボアカードの公式サイトでチェックしてみてください。
わたしはリスボアカードを買った初日に、無料になるスポットすべてに行ったので、それだけで(26ユーロ)-(カード代20ユーロ)=6ユーロぶんは元がとれました。
それに加えてメトロ、バス、市電などが乗り放題なので、とりあえず24時間券なら、普通に観光しているだけでも元がとれないってことはないと思います。
ポルトカードと違って、わかりやすくお得なカードです。
まとめ
わたしはリスボン滞在は3日間で、リスボアカードの24時間券を購入、あとはヴィヴァ・ヴィアジェンカードを使って観光しました。
普通に観光名所をめぐる予定の人にとっては、とりあえずリスボアカードの24時間券は必ず元がとれるレベルなので購入をおすすめします。
乗り物が乗り放題になると、毎回切符を買う必要もなく観光がスムーズで、時間のロスがなくなり快適です。
2つのカードをうまく使って、お得にリスボンを楽しんでください!
リスボン観光の記事はこちら。
ポルトに行くならポルトカードについても参考に。
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