やっぱり船が好き。
ってことで今回のボートレース鳴門への旅打ち、行きはフェリーで行ってみました!
東京から西へ向かうフェリーとしては唯一、オーシャン東九フェリーが「東京(有明)⇔徳島(沖洲)⇔北九州(新門司)」というルートで運航しています。
⇒現在は東京九州フェリーが、「横須賀⇔新門司」というルートを就航しました。
東京~徳島間は約20時間ほど。
かなりゆったりとした時間が流れる船での旅は、ある意味とても贅沢な旅ですよね~。
というわけで当記事では、オーシャン東九フェリーで東京から徳島へ行くフェリーの船内のようすを詳しくレポート。
食事も部屋もお風呂も船旅ならでは、って感じで楽しかったです!(^^)/
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オーシャン東九フェリーと東京九州フェリーの比較
現在、東京~九州間をむすぶフェリーは「東京九州フェリー」と「オーシャン東九フェリー」の2つ。
東京~九州間を移動した場合の両者の基本運賃(=最安の相部屋)・所要時間などの比較は以下のとおりです。
東京九州フェリー | オーシャン東九フェリー | |
基本運賃(横須賀/東京~新門司) | 12,000/18,000円 (期間によって違う) | 20,030円 (東京~徳島は14,050円) |
所要時間(横須賀/東京~新門司) | 21時間 | 32時間 |
食事 | レストラン・カフェあり | 自動販売機のみ |
Wi-Fi | 船内Wi-Fiあり | なし |
新門司まで行く場合、オーシャン東九フェリーは徳島を中継するため乗船時間がトータルで32時間と長く、料金も高めです。
また、レストランや客室など設備的に充実しているのは東京九州フェリー。
オーシャン東九フェリーは貨物船としての役割がメインで、ついでに乗客も運んでいる、という感じなのかなと思います。
どちらにも乗船してみて感じた印象としては、東京九州フェリーは一般客が多く、オーシャン東九フェリーはトラックドライバーと思われる方がけっこう乗船されているようです。
東京港(有明)フェリーターミナルから乗船
フェリーの予約方法や運賃などについてはこちらの記事に詳しく書いているので、ここでは乗船の流れを。
フェリーターミナルへの集合時間は乗船時間の1時間前と案内に書かれていたので、一応それくらいの時間に行きました。
ターミナルへはりんかい線の国際展示場駅から、フェリーの時間に合わせて無料の送迎タクシーが出ています。
空港と同じような待合ロビー。
ここで乗船案内のアナウンスがあるまで待つんですが、車両を優先して乗船させるため、徒歩乗船の人はけっこう出航時間ギリギリまで待たされます。
こんな感じなら出航時間の15分くらい前に着いていれば余裕で間に合うじゃん、って感じでした。
ロビーにはカフェなどはなく、自販機しかありません。
徒歩乗船の人はすごく少ないという話を聞いてたんですけど、わたしたちを含めて10人くらいはいたかなと思います。
乗船開始のアナウンスが流れたらロビーの前方の扉が開くので、そこでチケットを見せて乗船。
わたしたちは初めて乗るので、乗船するまでずっとソワソワ。
他の人たちは出航時間が近づいても、みんな落ち着きはらってましたね……。
船内のようす
船内は全体的に新しい感じでとてもきれいで、過ごしやすかったです。
食事とお風呂については後半で詳しくレポートするので、ここではそれ以外の設備について紹介します。
まずは入り口を入ったところすぐにあるオーシャンプラザ。
飲み物・食べ物の自販機、フリーのお茶などがそろっていて、テレビもあり、食事をしたりのんびりくつろいだりするスペースになっています。
相部屋の人たちは、ここに長時間いる人がけっこう多そうでした。
オーシャンプラザの横にはインフォメーション。
下船後の送迎車の予約などはここでします。
東京、徳島、福岡のおみやげを販売してしました。
その他、缶バッジやポストカードなどフェリー関係のグッズも。
客室へ向かう廊下はなんとなく病院みたいな感じです……(笑)
個室の人は、乗船時に部屋の鍵がわたされます。
相部屋はおそらく部屋の鍵はなく、貴重品はインフォメーションの向かい側にあるコインロッカー(小型ロッカーは無料)に預ける、という形になると思います。
トイレもきれい。
コロナ対策のため、洗面台は一部使用不可になっていました。
リラクゼーションスペースもきれいでゆったり過ごせる感じです。
コロナ対策で席が半分使えなくなっているのが残念。
コインランドリーもあります。
洗濯乾燥コース 500円~(1.5K以上600円)で、備え付けの洗剤が使えます。
船の前方にあるフォワードロビー。
窓からはデッキと空、海が見えて、光も入ってくるし気持ちのいいスペースです。
デッキは、深夜と悪天候のときは出られません。
わたしが乗ったときは、2日目がけっこう強い雨と風だったために、青い空と青い海を楽しむことができませんでした。
残念!
でも1日目の夜はギリギリ晴れたので、空が暮れていくようすと夜景が楽しめました。
東京ゲートブリッジの下をくぐっていくのは、なかなか迫力がありますよー!
船内にはなぜかスロットコーナーも。
喫煙ルームは、前方と後方にそれぞれ1か所ずつあります。
船内ではタバコは売ってないので、必要なら事前に買っておきましょう。
キッズルームもありますが、コロナ対策のため封鎖していました。
2名個室(3名定員)と2等洋室(相部屋)の設備
今回わたしは2名個室(3名定員)をとって2人で乗船。
事前に写真で見たとおりのきれいな部屋で、テレビと冷蔵庫もあります。
トイレとお風呂はついてません。
ベッドは折りたたみ式のものが2台。
定員の3名で利用する場合は、1人は床に布団を敷いて寝ることになりますけど、それだとちょっと狭そうですね……。
シーツや布団は自分でセットします。
ベッドの寝心地は思っていたより悪くなかったです。
なんなら、ベッドが硬い東○インより良かったかも……(笑)
コンセントもベッドサイドや冷蔵庫の横など合計5つくらいあって、下手なホテルより数が多いですね。
テレビはBSチャンネルのみ。
船内にWi-Fiはないので、Amazonプライムビデオなどでドラマや映画を事前にダウンロードしておくと、オフラインでも見れて便利です。
時間はたっぷりあるので、暇つぶしの方法は考えておいた方がいいですね。
相部屋は2段ベッドが並ぶ部屋で、定員は8名の部屋と16名の部屋があります。
上段の人は、下段ベッド横の階段を上って上段へ。
コンセントは各ベッドについています。
相部屋だと乗船料金は最安ですが、プライベートな空間はこのベッドのみということになるので、人によってはちょっとキツイかもですね。
相部屋をとっているほとんどの人は、寝るとき以外はオーシャンプラザやフォワードロビーなどの共用スペースで過ごしているようでした。
食事は自動販売機のみで意外と充実
船内にはレストランはなく、食事は自動販売機で販売しているもののみ。
値段は船内だからと言って特別高いということはなくコンビニと変わらないので、船内でも売っているものはわざわざ持って行く必要はありません。
ご飯・麺・パン・つまみ・お菓子・お酒などたいていのものはそろってます。
自販機で買ったごはんは、それぞれ指定の電子レンジで温めます。
それにしても、ズラリと電子レンジが並んだこの景色はちょっとおもしろい(笑)
調味料もいろいろそろってて言うことありません。
ではでは、どんな食べ物があるか見ていきます。
まずは、定番のカップラーメン。
140円と、コンビニで買うのと変わらない値段です。
こちらの自販機は、インスタントスープ・レトルト食品・インスタントラーメン・缶詰・チーズ・お菓子などなど。
こちらの自販機はうどん・そばなど。
お客さんで黒霧島の1.8ℓパックを持ち込んでいる人がいましたが、カップ氷買ってましたね。
おかずにも、酒のつまみにもなるメニューが充実してます。
熱田塩ホルモンが本来600円のところを、賞味期限が近いのかセール値段で400円でした。
その他の自販機にもセール値段のものがちらほらあるので、チェックしてみるといいかもしれません。
にしても、焼き鳥だけ異常に高い!
大きくておいしいのかな……。
こちらはカレー・パスタなど、定番商品って感じですね。
こちらはご飯もの。
●ぜんぶ基本550円で、セール中のものは500円
酒のつまみもいろいろそろってます。
焼きたたみしらすとか渋いですね。
もちろん定番のつまみも。
倭のそうめんチップスは徳島、めんべいチップスは福岡で、ご当地ものもちゃんとあるのがいいですね。
東京のものは榮太樓飴っていうのも渋いですけど。
朝食用にパンもあります。
お酒とアイスも。
アイス(160円)
お酒の種類はビール・チューハイ・ハイボールのみなので、その他のものが飲みたければ持ち込んだほうがいいですね。
アイスはなぜかけっこう充実してます。
ドリンクも一通りそろっていて、値段もコンビニで買うのと変わりません。
あったかい緑茶、ほうじ茶は無料で飲めます。
席はじゅうぶん距離が保たれていてパーテーションも設置されているので、コロナ対策は安心です。
乗客数がそもそもそんなに多くないのか、朝も夜もそんなに混雑するということはありませんでした。
わたしたちは個室なので、あっためたつまみたちを部屋に持ち帰って部屋で乾杯。
まずは、セールで600円→400円になってた熱田塩ホルモンから。
けっこうなボリュームだし、ふつうにおいしいです。
これが400円なら安い。
チャーシューマン3個450円。
濃い味のチャーシューがハイボールに合います。
こちらも500円→350円とセールになってたナポリタン。
うーん、これはイマイチ!(笑)
短い麺がくっついて固まっちゃってて、食感は最悪です(笑)
本枯節天8個(300円)
ちっちゃくてかわいいさつま揚げ。
かつお節がしっかり効いてふわふわでおいしかったです。
自販機で買ったものはこれらとお酒だけで、あとは持参したつまみでぐだぐだ飲んでました。
朝は、彼氏はあんパンとカレーパンとドーナツ。
が、ドーナツが思てたんとちがーーーーう!と、がっかりしてました(笑)
形状はドーナツだけど揚げてなくて、中がスカスカな感じの生地。
そういえばカレーパンも揚げてないないタイプのものだし、揚げてあるパンは賞味期限が短くて置けないんですかね?
そしてわたしは若干船酔いぎみだったため、麦茶とアイスで朝食(笑)
2日目は悪天候で、初日よりかなり揺れが激しかったです。
晴れていれば揺れはさほど気にならないと思いますが、悪天候のときは船酔いが心配な人は酔い止めを飲んだ方が安心だと思います。
酔い止め薬は、船内の自販機でも買えます。(550円)
海と空を眺めながらゆったりお風呂
フェリーで楽しみにしていたことのひとつは、お風呂!
船に乗って海を見ながら入浴……
なんかいいですよね。
お風呂は本来24時間いつでも入れますが、わたしが乗船したときは船の揺れが激しかったため、深夜~早朝のあいだは入浴できなくなってました。
脱衣場はそこそこの広さがあってきれいです。
そもそも女性の乗客は少ないようで、お風呂は朝も夜もすいてました。
洗面台はきれいですが、ドライヤーの風量が圧倒的に弱い!!
これじゃあロングヘアの人はなかなか乾かないと思います。
化粧水などのアメニティは一切置いてありません。
タオル、シャンプー、化粧水、カミソリなどは船内の自販機で買えます。
シャンプーとボディーソープは洗い場に備え付けのものがあるので、買わなくても大丈夫でしょう。
お風呂は明るくてじゅうぶんな広さがあって気持ちイイ!
船が揺れていると、湯舟のお湯がざっぱんざっぱん暴れて外に流れ出すのもフェリーならではでおもしろいです。
洗い場にはリンスインシャンプーとボディーソープが備え付けられてます。
そして嬉しかったのは、お湯を出しっぱなしにできること!
だいたいのお風呂は一定の時間で給湯が止まるシステムになってますが、ここはそれがなくて、ストレスなくゆっくり体を洗うことができました。
青い空と青い海を眺めながらゆったりお風呂……といきたかったんですけど、あいにくの悪天候で外はこんな感じ。
「揺れてお湯が飛び出すお風呂」は楽しめましたけどね(笑)
本来であれば、こんな色の海と空が見えたはずです!
お風呂は湯舟がある場所とは別に、シャワー室もありました。
朝も夜もほとんど貸し切り状態で入れたし、きれいでとても気持ちのいいお風呂でした!
ちなみに、お風呂場とは別に、女性用のパウダールームもあります。
相部屋の人はここでゆっくり身支度を整えるといいですね。
フェリーに持って行けばよかったもの・持って行ってよかったもの
初めてオーシャン東九フェリーに乗ってみて、「持ってきてよかった・持って来ればよかった」とわたしが思ったものを紹介したいと思います。
漬物
食事は自販機のものだけでもけっこう種類が多いので事足りると言えば事足りるんですが、生モノはさすがにありません。
野菜が好きなわたしとしては、酒の肴にもおかずにもなる漬物買って来ればよかったなぁ~と思いました。
無いとなると、無性に食べたくなります(笑)
ティーバッグ
お湯はタダなので、好きなお茶のティーバッグとかも持って来てたらいつでもおいしいお茶飲めたな~と思いました。
水筒も持っていってたし、水筒にお湯を入れとけば部屋で好きなときにあったかいお茶飲めましたね。
Audible(オーディブル)
Audibleは、Amazonがやってる本の朗読サービスです。
わたしは普段からこれを愛用して読書量を増やすよう努めてるんですが、船内でもかなり役立ちました。
乗船2日目の船の揺れがけっこう激しくて、「テレビやスマホ画面見てると絶対気持ち悪くなる」と確信したわたし。
とは言え、到着まで時間はたっぷりあってめちゃめちゃ暇。
そんなときに、念のためダウンロードしておいて良かったAudibleのオーディオブック!!
事前に好きな本をダウンロードしておけば、Wi-Fi環境のない船内でも聴くことができます。
じっと座って目を閉じて本を聴いているうちに、無事気持ち悪さから解放されました。
ちなみにわたしがこのとき聴いていたのは阿佐ヶ谷姉妹のエッセイ。
気楽に聴ける軽めのエッセイ持ってて良かった~。
Audibleは30日間の無料体験ができるので、この機会にぜひ試してみてください。
無料体験中には何冊も聴けるうえに、値段に関わらずどんな本でも1冊無料でもらえます。
船内はWi-Fiがなくて時間はたっぷりあるので、暇つぶしの手段は何かしら考えておいたほうがいいですよ!
まとめ
以上、オーシャン東九フェリー乗船記でした。
東京~徳島間、約20時間の船旅。
今回は2日目が雨だったのがめちゃくちゃ残念でしたけど、ゆったりとした船旅は時間の流れ方がいつもと違っていてのんびりできました。
今はいくらでも安くて速い移動手段はありますが、空と海を眺めながら酒を飲んでダラダラする移動ってのもいいもんです。
船内はWi-Fiはなく、テレビも見れるのはBSの番組だけ。
なので、何か暇つぶしになるものを持っていくことを忘れないようにしましょう~。(わたしのおすすめは、本を聴くAudible)
東京~九州をフェリーで行くなら、東京九州フェリーの方が時間もかからず安くて快適です。
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