わたしがポルトに行ってみて、「それ先に教えてよぉ~~~」と思ったのが、「ポルトの坂道の傾斜はエグいよ!」ってこと。
だいたい歩いて行ける範囲に観光名所はあるし、地図で見ると近いからすぐだろうと思っても、実際歩いてみるとだいたい上り坂か下り坂のどっちか。しかもその坂の傾斜がハンパねぇ。
わたしは2月に行ったので気温は寒すぎず暑すぎず、という感じで歩くにはちょうどよかったですが、夏に行く人はかなりキツイと思います。
なので、自分の体力や行きたい場所などにあわせて、うまく公共交通手段を使っていきたいところ。
ポルトの主な交通手段と、ちょっとわかりにくい「ポルトカード」と「アンダンテカード」の購入方法や使い方についてまとめてみました。
トラムについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。
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ポルトの公共交通手段について
ポルトの主な交通手段は以下の3つ。
- メトロ
- 市バス
- 市電(路面電車)
それぞれの乗り方や料金と、坂の多いポルトならではの移動手段、ケーブルカーとロープウェイの乗り方もあわせてまとめてみました。
メトロ
メトロと言っても、地下を走るのは市内の中心部だけ。あとはだいたい外を走っていて、路面電車のような感じです。
観光客が一番利用しやすいのはこのメトロかなーと思います。
A~Fの6路線があって、料金はゾーン制。
決められたゾーンをまたぐごとに料金が加算されていくというシステムです。
ひとつのゾーン内、またはふたつのゾーン内を移動する場合がゾーン2になります。
観光の中心となるエリア、少なくとも上の地図の範囲内はゾーン2の料金(1.2ユーロ)で移動できます。
青色の矢印で差されているのが旧市街を走るD線で、観光客には便利な路線。
というか、観光客が使うのはほとんどこのD線だと思います。
メトロに乗るには、アンダンテというカードが必要です。
日本で言うsuicaのようなカードで、最初の購入時に発券代の0.50ユーロかかり、そのあとは自動券売機でチャージすれば何度でも使えます。
乗車する前に駅入り口の改札機にタッチし、降りるときは改札がありません。
ちゃんと改札でタッチしたかどうか抜き打ちでチェックがあり、タッチしていないと罰金になるので、忘れないようにしましょう!
アンダンテは、市バスやポルトガル鉄道近郊線でも使えます。
市バス
インフォメーションで路線図がもらえるので、もらっておくと便利…かもしれませんが、Googleマップで現在地と行き先を検索するのがベスト!だと思います。何番線に乗ればいいかすぐわかります。
料金は車内で支払うと1.9ユーロ(発券代0.5ユーロ)、アンダンテというICカード(suicaのようなもの)にチャージしておいてそれで支払う場合は1.20ユーロ。
アンダンテは、乗車したときに運転席の後ろにある改札機にタッチします。
わたしは滞在中2回しか乗りませんでしたが、バスを乗りこなせたらたぶんもっと楽に観光できたんじゃないかなーと思います。メトロが走っていないところはバスがカバーしてるので。
市電の3.50ユーロという値段に比べて、安く移動できます。
メトロのD線が旧市街を走ってはいますが、街の下の方は通っていないので、ドウロ川に近い下の方ではバスや市電が観光の足になります。
↑写真の、ドン・ルイス1世橋の上の方をメトロが、下の方を車が走っています。
市バスのほかにも、イエローバスやシティサイトシーイングなどが運行する2階建ての観光バスも走っています。
市内の30ヶ所以上にバス停があり、料金はともに15ユーロ、有効期間内は乗り降り自由です。
市電(路面電車)
旧市街は、路面電車が3路線走っています。
サン・フランシスコ教会の前から、ドウロ川沿いに海の方へ向かう1番線。
市内中心部の西側、カルモ教会前からマサレロスまで走るのが18番線。
市内の中心部を走って、観光客が最も利用しやすいのが22番線です。
3路線とも、8:00~21:00頃まで30分おきに運行。
アンダンテは使えません。料金は3.5ユーロ、2日券は10ユーロで、どちらも車内で購入できます。
メトロやバスに比べると値段も高いし、観光客向けかなー?と思います。でもたしかに、木製でレトロな市電がゴトゴトと音をたてながらゆっくり走っていくのは旅情があっていい感じなので、ちょっと高いけど乗りたくなっちゃう。
市電の乗り方は別記事で詳しく紹介しています。
1番線に乗って海の方まで行ってみました。
ケーブルカー
ドン・ルイス1世橋のたもとから、バターリャ広場までつながっているケーブルカー。
8:00~22:00頃(曜日や季節によって変更あり)まで8分おきに運行していて、料金は2.50ユーロ。
アンダンテ、ポルトカードは使えません。
ケーブルカーやバスに乗らずに上まで行くとなると、この階段や坂道を登っていかなければなりません……!わたしはケーブルカーは使わずがんばって登りました!
ロープウェイ
ワイナリーがたくさんある「ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア」地区の、ドン・ルイス1世橋の近くから出ているロープウェイ。
8人乗りで、約600mの距離をつないでいます。所要約5分。
片道6ユーロ、往復9ユーロ。
けっこう、というかかなり高いですね……。
でも、乗り場近くのワイナリーでの試飲券(5ユーロ相当)がもらえるとの情報も。
「アンダンテ」「アンダンテ24」「アンダンテ・ツアー」「ポルト・カード」の違いについて
ポルトで公共交通を利用するには必ず必要になる「アンダンテカード」は、3種類の使い方があります。
さらに、観光がお得になる「ポルト・カード」というものもあります。
- アンダンテ
- アンダンテ24
- アンダンテ・ツアー
- ポルト・カード
これら4つのチケットのそれぞれの違いと、どう使い分けるか?について解説していきたいと思います。
アンダンテ
日本で言うsuicaのようなカードで、最初の購入時に発券代の0.50ユーロかかり、そのあとは自動券売機でチャージすれば何度でも使えます。
使えるのは、メトロ、バス、ポルトガル鉄道近郊線。
駅入り口や、バスの車内にある黄色い改札機にタッチして使います。
アンダンテ24
購入したゾーン内であれば、メトロと市バスが24時間乗り放題になります。
例えば、観光のメインとなるゾーン2は、4.15ユーロ(+発券代0.5ユーロ)で乗り放題。
ふつうにアンダンテカードで乗った場合のゾーン2の料金は1.2ユーロなので、1日(24時間)に4回以上メトロか市バスに乗れば元がとれる計算です。
メトロでは行ける場所が限られるので、バスがうまく使えるとお得なカードかなーと思います。
注意点としては、アンダンテ24としてアンダンテカードを購入すると、それを使い切るまで、1回券のチャージは同じカードにできないので気をつけてください。
アンダンテ・ツアー
アンダンテ24との違いは、すべてのゾーンでメトロと市バスが乗り放題、さらに近郊の電車にも乗れるところ。
鉄道は、「Porto」から「Espinho、Valongo、Travagem」の間までが乗り放題です。
料金は1日券(24時間)が7ユーロ、3日券(72時間)が15ユーロ(2日券はありません。)
ポルト・カード
メトロ、市バス、鉄道は「Porto」から「Espinho、Valongo、Travagem」の間までが乗り放題。(ここまではアンダンテ・ツアーと同じ)
に加えて、市内の主な見どころが無料または割引になるカード。レストランやショップ、ツアーなどの割引もあります。
料金は1日13ユーロ。
アンダンテ・ツアーとの差額は6ユーロで、指定の場所をいくつかまわれば6ユーロ分のもとはとれます。
無料、割引になる場所や物について詳しくはポルト・カードの公式サイトをチェックしてみてください。
主な場所と物に関しては、以下の記事にまとめてありますので参考に。
わたしは行きあたりばったりタイプなので、こういうカードを使うのに向いてません。(笑)
いろいろ調べて計画的に観光できる人にはお得なカードだと思います。
で、結局どれを買えばいいの?
ポルトに滞在する日数や、どこに行くのか?あなたがどんなタイプの観光をするのか?などのポイントでどれを買うか選びます。
具体的な例をあげてみると……
- 街なかをよく歩く人→アンダンテにチャージ
- 行きあたりばったりで自由に観光したい→アンダンテにチャージorアンダンテ・ツアー
- 1日(24時間)の間の移動範囲(ゾーン)が決まっている&4回以上バスやメトロに乗れそう→アンダンテ24
- バスをうまく乗りこなせそう→アンダンテ24
- ゾーンとかよくわかんないから気にしたくないし、街の中心部を少し離れるかも→アンダンテ・ツアー
- 細かいお金は気にしない、楽なのが一番→アンダンテ・ツアー
- 事前にいろいろ調べて計画的にお得に観光したい→ポルト・カード
……って感じでしょうか。
わたしは3日間の滞在でずっとポルト市内中心部にいましたが、アンダンテ24やポルト・カードなどは買わず、ふつうにアンダンテにチャージして過ごしました。
わたしは特に街なかをたくさん歩きまわりたい方だし、計画的に観光するタイプでもありません。
そのときの気分で市電に乗ったりバスに乗ったり、行き先を途中で変更したりするので、乗り放題カードやポルト・カードを買ってもお得になるかどうかはビミョーなとこだと思ったので。
アンダンテの乗り放題カードは市電やケーブルカーには使えないっていうのと、アンダンテ24はそれを使い切るまでふつうにチャージができない、ってのも痛いです。
(例えば、ゾーン2のアンダンテ24を買っていて、急にゾーン3のエリアに行きたくなっても同じカードにチャージはできないので、もう1枚アンダンテカードを発券してゾーン3のチケット代をチャージする必要がある)
ポルト・カードは、無料や割引になる観光名所、飲食店などがあるので、計画的に観光できる人にはお得でおすすめなカードです。
アンダンテカードの購入方法
「アンダンテ」、「アンダンテ24」、「アンダンテ・ツアー」はそれぞれ、空港やメトロの駅にあるアンダンテショップ、駅の券売機、市内の観光案内所、一部のホテルなどで購入できます。
券売機での「アンダンテ」、「アンダンテ24」の購入方法
- 「English」のボタンをおす
- 新しく乗車券を買う場合は「Buy」、すでに持っている乗車券にチャージする場合は「Reload」
- 「Buy」を選んだ場合、乗車券「andante(Buy trip ticket)」か、1日券「andante24(Buy daily ticket)」を選択
- ゾーンを選ぶ
- 乗車回数「Title」を選ぶ (2titleを選ぶと、チケット2回分)
あらかじめ自分が行きたい場所がどのゾーンになるかということを調べて、どのチケットを買うか決めておいた方がいいです。
空港から街の中心部へ移動するならゾーン4、街の中心部のみの移動ならゾーン2になります。
メトロの公式サイトでゾーンを数えられるので、自分が行く場所と予定に合わせて、お得なチケットを選びましょう!
アンダンテ・ツアーの購入方法
空港やメトロの駅などにあるアンダンテショップ、鉄道駅のチケット売り場、市内の観光案内所などで購入できます。
ポルト・カードの購入方法と使い方
ポルト・カードは、主に下記の場所で購入できます。駅の券売機では買えません。
- 市内の観光案内所
- 空港到着ロビーのNova Cambios
- サン・ベント駅のチケット売り場
- 主要ホテル
ポルト・カードの使い方
ポルト・カードを購入したら、その場で使いたい日時、名前とパスポートナンバーを記入してもらいます。
アンダンテカードと同様、市電・ケーブルカーには使えません。
まとめ
ポルトの交通はわたしたちになじみのない「ゾーン制」で、最初はちょっとわかりづらいかもしれません。普通にお金をチャージして乗るだけのsuicaの方が楽ですね…。
あなたのタイプ、旅程に合わせて最適なカードを選んでみてください。
わたしと同じ、アホほど街なかを歩きまわって行きあたりばったりタイプのあなたは「アンダンテにチャージ」が最適です!
海外旅行好きはみんな持ってる「エポスカード」
- 年会費無料カードのなかで海外旅行保険の補償内容がトップ(利用付帯)
- ケガ・病気に補償額最大270万円、携行品の破損に最大20万円の補償
- 補償額は合算されるので2枚目・3枚目のカードとしてもおすすめ
- オンラインからの入会で2,000ポイント
- エポスカードをわかりやすく解説
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