ポルトガルと言えば、ポートワイン!
ドウロ川にかかるドン・ルイス1世橋をわたって、対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアには、30以上ものワイナリーがあります。
わたしはポートワインはほとんど飲んだことがありませんでしたが、いい機会なのでワイナリーに行ってみることにしました。
わたしたちがなんとなーくで選んだのは、「ドン・ルイス1世橋」からほど近い「CALEM(カレム)ワイナリー」
CALEM(カレム)ワイナリー見学の値段と、ツアーの感想などをレポートします。
ポートワインってどんなワイン?
ポートワインは、「酒精強化ワイン」に分類されます。
酒精(アルコール)を強化、という名前の通り、まだ糖分が残っている発酵途中にブランデーを加えて、アルコール度数を高めます。アルコール度数を高めると、酵母による糖分の分解が止まるので、糖分が残り、甘さも強くなります。
つまりめちゃめちゃざっくり言うと、「度数が強くて甘さも強い」のがポートワインの特徴。食前酒や食後酒として飲まれています。
一般的に、食前酒として飲まれることが多い白のポートワインの中には辛口のものもあるので、甘いのが苦手な人は白を試してみるといいかもしれません。
橋のたもとから一番近いワイナリー「CALEM」へ
ドウロ川にかかるドン・ルイス一世橋は、観光のメインとなる地域をつなぐ橋。
ポルト市内の方から対岸を眺めると、ワイナリーの大きな看板がいくつも見えます。
その中でも、橋のたもとから一番近いところにあるワイナリーが「CALEM」
1859年創業、国内第一位のシェアを誇るブランドで、今も創業者の子孫が経営しています。
わたしたちは「一番近くにあるから」というそれだけの理由で、下調べもせず散歩の途中にふらっと寄ってみました。
「CALEM」の試飲付きガイドツアーに参加してみた感想
入ってすぐの受付でチケットを買います。英語のツアーがあと15分ほどではじまるとのこと。
ガイドツアー&スタンダードな2種類のポートワインの試飲のものが12ユーロ。
ガイドツアー&熟成年数の多いちょっといいポートワイン3種類の試飲のものが15ユーロ。
高っ!!!!と思いましたが、しょうがない…。いいやつが飲みたいんで15ユーロの方にしてみました。
ポートワインの種類や製造方法などについて学べる博物館のようなスペースがあるので、ツアーがはじまるのをそこで待ちます。
こんなにもポートワインって種類があるの⁉とか
100年前につくられたワインが展示されていたり、
おもしろかったのは、ポートワインに含まれる香りを嗅いで、なんの香りか当てるというコーナー。意外と当たらない、というか出てこないもんですねパッと答えが。
などと、いろんな展示を見ている間に時間がきました。
参加人数は20人くらいで、ガイドさんがそれぞれお客さんに質問していたんですが、見事に国籍がバラバラ。この中でもわたしたちが一番英語力ないんだろーな……。
入り口を入ってすぐ、かなり巨大な熟成樽があってびっくり!
しかもこんなふうに、樽をスクリーンにしていろいろと説明があります。ハイテク~。この巨大な樽ひとつで、ワイン74000本分ってことですね!
そしてまたまたプロジェクターを使った説明が……。
ん~~~~~~~~…………ていうか……………
思ってたのとちがーーーーーーーう!!!
ワイナリー見学って、もっと製造工程を直に見られるものだと思ってたしそれを期待していたんですけど……とにかくガイドさんが早口の英語でひたすらまくしたてるようにしゃべってるし、プロジェクターを使った説明もなんだか授業みたいで、こういう「講義」を聞きにきたんじゃないんだけどなぁ……という気持ちになりました。
しかもわたしたちは英語力かなり低いので、めちゃくちゃ早口の説明についていけない…。
「見学」するものも、ほぼこの「樽」しかなく……ここで見学できるのは「製造工程」ではなく貯蔵庫ってことなんですね、なるほど…。
にしては料金高くない!!?
まぁちゃんと調べなかったわたしたちがわるいんですけど…。
ガイドさんによる長い講義が終わり、試飲スペースへ。
12ユーロの人と15ユーロの人でテーブルが別れています。
おおー。同じ赤でもこんなにも違うものなんですね。それぞれ、色も匂いも味も全く違っていておもしろいです。赤い方はちょっと紹興酒に似てるかも。
と、ここでまたガイドさんによる説明が少しあり、そのあとは「どうぞごゆっくり」という感じでツアーが終了しました。
飲み終わったらショップへ。ミニボトルのセットは、自分へのおみやげにもいいかもしれないですねー。
うーん、それにしてもしかし!!ツアーはなんだか「座学」って感じだったし、これで15ユーロはかなり割高に感じました。
ポートワインの試飲はお店でするのがおすすめ!
他のワイナリーには行かなかったのでわかりませんが、とりあえず「CALEM」はおすすめしません。(笑)
あとになって調べたところ(←最初に調べろ)、ぶどうの摘み取りと発酵はドウロ川の上流の場所で行われ、ここヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアで行われるのは熟成と瓶詰め。
てことは、どのワイナリーに行っても見られるものはおおむね一緒ってことですねおそらく。
テイラーズというワイナリーは日本語のガイドがあるので日本人にはおすすめされているようですが……
オーディオガイドをわたされて、自分の好きな時間に好きなように施設内をまわる、というスタイルで、2種類の試飲で15ユーロ。
うーん、やっぱり高い。
「ワイナリー見学」ということにこだわらず、試飲がしたいなら街なかのお店を探して行ってみた方がいいと思います!
わたしはボリャオン市場の中にあるお店で試飲をしてみましたが、なんと3種類におつまみがついて7ユーロでした。
しかも、注いでくれるワインの量が「CALEM」の倍はあるし、おつまみも「えっ?こんなに?」って量がついてくるしで、かなりよかったです。詳しくは上の記事に書いています。
「試飲」ということなら、街なかのお店に行った方が断然お得です!
写真左手前の「ルビー」は、1本8ユーロでおいしかったので買って帰りました。
試飲7ユーロ+ワイン1本8ユーロ=15ユーロ
ツアーの値段と一緒!!(笑)
やっぱりツアー、高いです…。
まとめ
ワイナリーツアーというと製造過程を詳しく見られるものだと思っていたんですが、とりあえずカレムワイナリーに関しては期待外れでした。
試飲目当てということなら街なかのお店に行った方が断然お得です。
同じツアーであれば、ドウロ川クルーズでぶどう畑などを観れるツアーに参加した方がいいと思います。
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