台中のちょっと変わった観光スポット「彩虹眷村」
家も壁も地面も、すべてがカラフルなイラストで埋めつくされているという、なんとも不思議でフォトジェニックな観光スポットです。
「レインボービレッジ」とも言われているこの場所。ここに描かれている絵はなんとすべて、現在90歳を超える黄さんというおじいちゃんがたったひとりで描いたものなんだそう!なかなかにファンキーなじいちゃんですね。
こういう人大好きです。
てことで、アクセスがちょっと悪い場所ではありますが、台中市内からバスで行ってみました。
彩虹眷村(レインボービレッジ)ってそもそもどんな場所?
彩虹眷村の「眷村」とは、「軍人村」という意味。
もともとは、退役軍人の人たちが住んでいた住宅地でした。でも時がたつにつれて住民も減り、建物も老朽化が激しいということで、取り壊しと再開発の話がもちあがります。
その時!
突如、家の壁に絵を描きはじめた黄さん。
徐々にその絵が評判を呼び、ある学生がこの村を文化遺産として保存するよう政府に申請。
文化遺産にはならなかったものの、「彩虹芸術公園」として保存することが決まり、今では公衆トイレも設置されるほど有名な観光スポットになったということです。
すごい!!
いま実際にここに住んでいるのは黄さん夫婦だけで、運が良ければ黄さんに会えるそうです。
彩虹眷村は小さいながらもカラフル&パワフルで不思議な空間だった!
これほんとに90歳のおじいちゃんがひとりで描いたの??と思うような、パワーを感じる絵!
黄さんが絵を描き始めたのは80歳くらいの頃だということですが、それからずっと今も絵を描き続けているそうです。
独特のキャラクターたちと色使いがめちゃくちゃかわいい!
村全体のマップ。「村」と言っても小さな一角で、全体としては大きな公園という感じです。
敷地内には子供の遊び場も新しくつくられていました。
なんだかすごいワンダーランド感。どこを撮っても絵になります。
レインボーアイスキャンディーやドリンクが買える売店の窓口。
「村」というかもはや小さなテーマパークっぽい感じですね。
よく見ると壁のあちこちには縁起のいい言葉がたくさん書かれているので、探してみると楽しいかも。
個人的にはこのキャラクターが一番好きかな。
黄さんが実際に使っているペンキが置いてある部屋がありました。
黄さんは今でも朝早くに起きて、ペンキが古くなって色あせているところを新しく塗りなおしたり、新たに絵を描き足したりしているそう。
そう言われてみると、塗ったばかりのようなツヤツヤの部分があちこちにあります。現在進行形のアートななんですねー!
彩虹眷村はおみやげも充実!
村のなかにはおみやげ売り場が2つあって、とても充実していました。
傘やトートバッグ、マスキングテープやノートなどの文具、Tシャツなど、思ったよりもかなりいろんな種類のグッズがそろっています!
そしてこの手のグッズっていまいちなことが多いんですが、ここはどれもかわいい!
悩んだ末、わたしはTシャツを購入。日本円で3000円くらいでした。
紙袋までかわいくて、これは捨てられない…!
ここでしか買えないグッズたちなので、文具などはおみやげにもいいかも。
小さな彩虹眷村は、たくさんの観光客でにぎわっていました。
ここに住んでいてうるさくないのかな、黄夫婦……とちょっと心配になってしまいます。
全体の敷地面積自体はそう広くないので、滞在時間としてはだいたい30分~1時間程度みておくといいと思います。
彩虹眷村への行き方
台中市内から公共交通機関を使っていく場合、在来線の台鉄台中駅から新烏日駅か高鉄台中駅まで電車で行って、そこから彩虹眷村まではバスで行く、というのが時間的には早いです。
バスのみだと台中市内から1本で行けますが、遠回りになってちょっと時間がかかります。
台北から新幹線で行く場合は、高鉄台中駅で下車、そこからバスに乗り継ぎです。
電車とバスで行く場合
台中市内から行く場合、台鉄台中駅からまずは電車で新烏日駅か、そこと直結している高鉄台中駅へ行きます。
彩虹眷村行きのバスはどちらの駅からも出ています。
- 台鉄台中駅から電車で新烏日駅へ
- 駅前のバス乗り場から56番、74番、655番バスで「彩虹眷村」下車(所要約10分)
新烏日駅から出ているバスはどれも、村のすぐ近くに着くので安心。
- 台鉄台中駅から電車で高鉄台中駅(在来線の新烏日駅と直結)へ
- 駅1階のバスターミナルから、617番、26番、70番、99番バスで「彩虹眷村」下車(所要約10分)
617番バスは彩虹眷村に最も近い場所に着きますが、1時間に1本しかありません。
26番、70番、99番バスは、彩虹眷村から少し離れた場所に着くので、あらかじめ地図で村の場所を確認しておくと安心です。村へはバス亭から徒歩10分くらいです。
乗り継ぎによって差がでますが、どちらの駅から行った場合も、所要時間は30分~50分くらい、料金は電車代が15元(約54円)です。(台中では10㎞以内はバスは無料)
バスのみで行く場合
台中市内からバスのみで行く場合は、56番、70番バスで行けます。
村のすぐ近くに着く56番バスは、始発が台鉄台中駅前の「干城站」というバスターミナルから出ています。
わたしは街なかの「美術館前」というバス停からこのバスに乗って彩虹眷村まで行きました。
所要時間はだいたい1時間くらい。
台中市内は10kmまでバスが無料ですが、さすがに1時間も乗ると無料ゾーンはこえて、18元(約65元)かかりました。
ツアーで行く場合
高美湿地など、それぞれアクセスが不便で行きにくい場所とあわせてまわってくれるツアーもあります。
バス・電車の乗り継ぎのための時間や場所を調べなくていいので、これが一番楽だし効率よくまわれますね。
わたしもツアーで行けばよかった……と、あとで後悔しました。
半日ツアーや一日ツアー、台北からの日帰りツアーなど、都合に合わせていろいろ選べます。
コメント