東京から岡山に行くにあたり、そういえば寝台列車という手もあるな……と思い出して、かなり久しぶりに乗車してみました。
わたしは実家が鳥取で、学生時代はときどきサンライズ出雲を使って帰省してたんですよね。
当然ながら、現在は当時(20年前…‼)とは車両の設備が相当変わっていて驚きました。
寝台列車は寝ている間に移動できて、夜行バスよりも楽。最安のノビノビ座席なら新幹線の定価よりも安く、旅先で早朝から動けるしけっこう便利な移動手段です。
女性1人で乗車することがちょっと心配な人もいるかと思うので、女1人での乗車レポと、切符の取り方・座席の選び方・あると便利な物などもまとめました。
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サンライズ瀬戸・出雲の停車駅と時刻表
サンライズ瀬戸・出雲は、毎日定期運行される列車としては日本でただひとつの列車らしいです。
これだけLCCが発達しちゃえばそうなりますよね……。
列車は東京を出発して、それぞれ目指すのは高松駅と出雲市駅です。
岡山駅までは「サンライズ瀬戸・出雲」として14両編成で走り、岡山駅で7両ずつに分離。
高松駅へ向かう「サンライズ瀬戸」と、出雲市駅へ向かう「サンライズ出雲」と別れてそれぞれ目的地へ向かいます。
- 下り:東京 21:50発/岡山駅 6:27着・出雲市駅 9:58着・高松駅 7:27着
- 上り:高松 21:26発・出雲市駅 18:55発/岡山駅 22:34発(ここで瀬戸と出雲が連結)・東京駅 7:08着
途中の停車駅は、横浜・熱海・沼津・富士・静岡・浜松・姫路・岡山(サンライズ瀬戸・出雲共通)、児島・坂出(サンライズ瀬戸)、倉敷・備中高梁・新見・米子・安来・松江・宍道(サンライズ出雲)です。
▶NAVITIME サンライズ瀬戸・出雲停車駅一覧(時刻表も見れます)
サンライズ瀬戸・出雲のチケット予約と発券
サンライズ瀬戸・出雲は人気の列車でチケットが取りづらいらしく、特に数が少ないA寝台のシングルデラックス、B寝台のサンライズツイン、シングルツインはなかなか予約が取れないみたいなので、
- チケット販売開始時間(10:00)前にネット予約画面を開いて待機、販売開始後すぐに購入
- 販売開始のタイミングでJRみどりの窓口にて直接購入
などの方法で、できるだけ早いタイミングで切符を購入しましょう。
ノビノビ座席は新幹線より安い
サンライズ瀬戸・出雲の座席の種類は、ざっくりわけるとA寝台・B寝台・ノビノビ座席の3種類です。
A寝台とB寝台はシングル・ツインがあり完全個室。
ノビノビ座席はゴロ寝ができるカーペット敷きの座席で、普通車指定席扱いで寝台料金がいらず、新幹線の定価と比べると安い料金となってます。
例えば東京~岡山間だと、料金は以下です。
- 新幹線(自由席):16,600円(乗車券10,670円・特急券5,930円)
- サンライズ瀬戸・出雲:14,300円(乗車券10,670円・特急券3,630円)
乗車日の1ヶ月前10:00からネット予約ができる
サンライズ瀬戸・出雲の切符は、乗車日の1か月前(同じ日)の10:00から、JR西日本のネット予約サービス e5489 で予約できます。(※会員登録が必要)
ノビノビ座席のみ、さらにその1週間前(同曜日)の5:30から事前の申し込みがで可能ですが、支払いなど実際の予約手続きは乗車日1か月前の10:00から。
また、事前申し込みサービスでは座席指定ができません。
ノビノビ座席の座席指定はどこがいい?上段と下段の特徴は?
ノビノビ座席は2段になっており、好きな席を指定できます。
おすすめは、以下赤丸で囲ったの両端の席。(A・Bは1階、C・Dは2階)
片側が壁になっていて隣の人が1人しかいないので気が楽なのと、車両の端なのでトイレも近くていいです。
また、上段と下段はどっちがいいの?ってとこなんですが、それぞれ以下のような特徴があるので、これらをふまえて選んでみてください。
- 上段席:下段席より天井が高いので広く感じる。窓の外の眺めがいい。駅のホームからは見えにくい。ハシゴの上り下りがめんどくさい。重い荷物は2階に上げるのが大変。
- 下段席:ハシゴを上り下りしなくていいので楽。天井は上段席より低い。消灯後はしっかり暗くなるので寝やすそう。座席の位置は駅のホームから見ると下。上段席の人の動きが気になるかも。
ちなみにわたしは、空間の広さと眺めの良さを重視して上段席を取りました。
東京駅での発券は、八重洲口にあるJR東海の窓口か発券機で
サンライズ出雲・瀬戸のチケットをネットで予約した場合、東京駅では八重洲口にあるJR東海の窓口か発券機でのみ発券できます。
ネット予約は「e5489」というJR西日本のサービスでの予約となるため、基本的にJR東日本の駅では発券できないってことらしいです。めんどくさ……。
ということで八重洲口へ。
新幹線改札の横に以下のような発券機があり、窓口に並ばなくても簡単に発券できます。
画面左下の、「5489サービスきっぷ受取」をタップ。
あとは画面上の指示にしたがって、予約時に支払いに使ったクレジットカードを挿入、e5489に登録した自分の電話番号の下4ケタを入力すればOK。
予約したチケットが表示されるので選択、発券できます。
予約時に使ったクレジットカードを忘れてしまうと発券できず、新たに切符を買いなおすことになってしまうので注意してください。
サンライズ瀬戸・出雲は東京駅21:25に9番線ホームに到着
サンライズ瀬戸・出雲は、東京駅21:50発。
入線は9番線(オレンジ色の東海道線)ホームに21:25で、発車まで約25分あります。
写真を撮りたい人は早めに行くと、かなり余裕をもって撮れますね。
わたしはせっかく早めに行ったのに写真がブレブレでした。
ホームには鉄オタらしき人もそうでない人も、電光掲示板や車両の写真を撮ろうとする人たちがけっこういました。
おお、懐かしのサンライズ出雲。
1階部分は駅のホームから丸見えになる位置なので、就寝時はカーテンを忘れずにしめときましょう。
乗車前に覗いてみた、シングルシートとツインシート。
狭そうなベッドですが、個室はいいですよね~やっぱり。ノビノビ座席にはない枕とパジャマもついてます。
サンライズ瀬戸・出雲のノビノビ座席のようす
サンライズ瀬戸・出雲のノビノビ座席は、5号車と12号車。
「ノビノビ座席」という文字通り、ベッド(寝台)ではなくあくまで「ノビノビ寝転がることもできる座席」といったカーペット敷の床で、座面は硬いです!
ノビノビ座席(5号車・12号車)の設備と乗車した感想
車両に入ると、2段ベッドがずらっと並んでいる感じ。
わたしは上段の席を選びました。
隣の人との仕切りは頭側の一部分だけで、あとはオープンになってます。フェリーの雑魚寝に比べたら仕切りがあるだけマシでしょうか。
プライベートな空間はないため、ここでは女性は着替えなどはできません。
頭側には照明と読書灯があり、コンセントはなし、小さなコップが一つ置いてあるだけです。
スマホなどの充電ができないのでバッテリーは忘れずに!
足元には、掛けにも敷きにもなる薄い布団1枚と、使途不明の長方形の布が1枚のみ。枕はありません。
何に使えというんですかねこれは。
わたしは、枕がわりにネックピローだけを持っていき、床があまりに硬いので布団は敷き布団として使用、着ていた上着を掛け布団とする、ということで落ち着きました。
床があまりに硬いせいか、周りの人たちもだいたい敷き布団として布団を使っているみたいでした。
車内の温度は最初はちょうど良かったですが、深夜から早朝にかけては肌寒くなり上着だけでは耐えられなかったので、布団にくるまって寝ることに。
このバックパッカー感ひさしぶりだな……と思いつつ。
各席の天井に空調を調節できるツマミが一応ついてはいますが、車内全体の温度はどうにもできないので、温度変化に対応できるような服を用意しておくのがおすすめです。
わたしの両隣は男性で、片側の人はなんとエアベッドを持って来ているというガチっぷりでした。
もう1人の人は大きなキャリーバッグで2階に上げるのが大変そうだったので、大荷物の場合は女性は特に、下段の席にしておいた方がいいかもです。
すぐ横に知らない男性が寝ていることが最初はちょっと気になりますが、仕切りのおかげでわりとすぐに気にならなくなりました。(※それはわたしが中年かつ雑な性格だからで、人によっては気になるかも)
ちなみにこの日の乗客は、上段は男性が多く、下段は高齢者の方が多かったです。
スペースの横幅は、寝がえりが余裕でできるだけの広さがあって窮屈という感じはしません。
車内アナウンスは23時頃くらい?でなくなり、それに合わせて照明も暗くなります。
ただ、足元のカーテンをなぜか閉めない人もいて、場合によっては自分の席がちょっと明るいということもあるかもなので、気になる人はアイマスクを持参しましょう。
翌朝、寝過ごすことを心配してましたが、寒くて目覚ましが鳴るより先に目が覚めました。(※乗車時5月)
窓の外を見ると暗い車内から一転、明るくのどかな岡山の風景が目に飛び込んできて、かなり気持ちのいい目覚め。
ぐっすり眠れたとはとても言えませんが、夜寝ているあいだに移動しているというこの感じはやっぱり楽しい。
床が硬いとは言え完全にフラットになれて、歩き回ることができて閉塞感もないという点で、夜行バスよりかなり楽です。
ノビノビ座席であると便利なもの
ノビノビ座席で一晩過ごしてみて、あると便利なものをまとめました。
個人的には、上位3つはあると便利というかマストです。
- バッテリー
- 枕のかわりになる何か(ネックピローやタオルなど)
- 掛け布団のかわりになる何か(上着・ストールなど)
- 温度調節のできる服
- 暇つぶしグッズ
- アイマスク
- 耳栓
わたしはバッテリーは持っていたものの、それでもできるだけスマホの電池を減らしたくなかったので、タブレットも持参して暇つぶししてました。
別の車両に自動販売機とミニラウンジがある
瀬戸も出雲も、ノビノビ座席とは別の車両(3号車・10号車)に自動販売機とミニラウンジがあります。
ソフトドリンクのみの販売で、アルコール類はなし。
車内では食べ物の販売もないので、翌日の朝食などが必要な人は事前に買っておきましょう。
ミニラウンジは、4席ほどの小さなスペースが両サイドにあります。
座ってゆっくり食事をしたり車窓の風景を眺めることができ、晴れた早朝の時間帯は特に気持ちよかったです。
シャワーカードを購入するなら早めに
自動販売機・ミニラウンジと同じ車両(3号車・10号車)に、シャワールームとシャワーカードの券売機もあります。
が、このシャワーカード、上限枚数が何枚なのかはわかりませんが、発車してわりとすぐに売り切れのアナウンスが流れていました。
なので、シャワーを使いたい人はなるべく早い時間に乗車(列車は9:25に東京駅9番線ホームに到着)して、すぐにシャワーカードを購入するべし。
また、タオルなどの販売はないので、自分で用意する必要があります。わたしは面倒だったので、自宅でお風呂に入ってから行きました。
シャワー利用に関する注意書きは以下です。
車両の切り離し(7号車と8号車)が見られるのは岡山駅
サンライズ瀬戸・出雲は岡山駅にて車両が切り離され、サンライズ瀬戸・サンライズ出雲と独立してそれぞれ高松駅・出雲市駅へと向かいます。
切り離し作業がおこなわれるのは7号車と8号車。
これを見るために何人かの乗客たちが集まって、動画や写真撮影をしてました。
これが毎日行われてると思うとなんかおもしろいですね。
作業員の方たちも、心なしかどこか誇らしげな表情。
作業時間は5分ほどで終わり、サンライズ瀬戸が先に出発します。
さよならサンライズ瀬戸……。
ちなみに、ボートレース児島に行くならサンライズ瀬戸に乗って児島駅で降りれば大丈夫です。(わたしは間違ってサンライズ出雲のチケットを取ってしまったため、岡山駅で普通電車に乗り換えて児島駅まで移動しました)
まとめ
寝台列車サンライズ瀬戸・出雲のノビノビ座席はプライベート空間はほぼないですが、頭側にある仕切りのおかげで意外と隣の人も気にならず、ふつうに過ごせました。(座面が硬いので「快適」とは言えない……笑)
乗車後1時間ほどで消灯でみんな寝てしまうし、女性1人でも周りが気になったり不快な思いをするということはないと思います。
スマホのバッテリー、枕、掛け布団のかわりになる物は持っていきましょう!
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ちなみにわたしは早朝に岡山に着けたおかげで、ボートレース児島G1キングカップのオープニングセレモニーに無事間に合いましたー!
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